ピアノとギターで"Anouman"もまたよろし。

ドイツでもフランスにほど近い街カールスルーエKarlsruheで生まれたジャズ・ギタリストのワワウ・アドラーWawau Adler氏は、10代でジャンゴ・ラインハルトに魅せられ、今やジプシージャズ界でそれなりに名をはせているのではないだろうか。何せ日本でもCDが買えるくらいだし。
このWawauが自身のグループで、ドイツはシュツットガルトStuttgartにあるライブハウス"KISTEKISTE - Livemusik, Jazzclub & Bar - Stuttgart
"に出演している映像があった。お気に入りの曲"Anouman"だ!と思ってさっそく観てみたのだが、あれ、いつものリズム・ギターHolzmanno Wintersteinがいないではないか。死角にいるだけかと思ったが、そうでもなさそう。いわゆるギター・ジャズトリオの編成に加え、代わりに出てきたのは、ピアノだ。Frank Eberle氏という人らしい。ドラムは、Christian Huber氏。変わらぬのは、WawauとべースのJoel Locherだけらしい。

考えてみれば、この編成でAnoumanをきいたのは初めてだ。これはこれで新鮮で、そして、改めてこの曲の良さを再認識したのだった。ジャズ界でも、ジャンゴ・ラインハルトの名曲をどんどんカバーしていってほしいものだ。
ちなみに、2010年に出した"Here's to Django"というアルバムでは、もっとマヌーシュ・ジャズっぽい編成で演奏したAnoumanが入っているはずです。