マヌーシュ・ジャズ界の神様的存在ともいえるビレリ・ラグレーンBiréli Lagrène氏。今までも、典型的なマヌーシュ・ジャズにとどまらずにギターサウンドを追及しているのは有名な話だ。
さて、愛聴しているTSF JazzのPodCastにたまたま今年9月16日にDuc des Lombardsでやったビレリのライブ録音が入っていた。これをきいて、彼が"New Quartet"として始動していることを知ったのだ。
Biréli Lagrène (g)/Frank Wolf (sax)/Jean-Yves Jung (orgue hammond)/Jean-Marc Robin (ds)という編成…サックスのFrank Wolfとの演奏は前々からちょくちょくやっていたので不思議とも思わないが、リズム・ギターはなくなり、ドラムとハモンド・オルガンを入れてきたところは、カルテットがニューな由縁なのかもしれない。
オルガンの音が際立つところは、ちょっとDavid Reinhardtのトリオと競合するのかな? とにかく、すでに神様だというのに、ビレリがなおも変化を求めて動く姿に感動をしてしまった。