Le Chant Du MondeのライブDVDつきCDシリーズがオトク

ギタリストSteeve Laffontのアルバム"Live in Marciac"は、すごくオトクなCDだと思う。なぜなら、ただのライブ版アルバムではなく、ライブのDVDが付いているから。(日本ではパソコンでしか観られないDVDだが)。そして、値段は3,500前後と、普通のCDとさして変わらないからである。
さて、このCDを出したLe Chant Du Mondeは、1938年から続く老舗のレーベル兼楽譜出版社であり、今はモスクワのHarmonia Mundiがその流通を担っている。Webサイトに行くとわかるのだが、このレーベルは、マヌーシュ・ジャズのアルバムを多くリリースしている。このジャンルだけをまとめたカタログになっているところも、マヌーシュ・ジャズだけを集中して聴きたいと願う数寄者の心をくすぐる。いい作品をたくさんリリースしているレーベルだと思う。
Le Chant Du Monde - Label Discographique et Editions Musicales
Le Chant Du Mondeが、ライブDVD付きCDを出し始めたのは、たぶん今年に入ってからだ。そして、その記念すべき1枚目は今年の2月に出た、Angelo Debarreのアルバム"Live in Paris"である。

2008年9月にL'Alhambra劇場で行われた"Les Nuits Manouches"というイベントのライブを収録したものだが、Steeve Laffontのアルバムと異なり、このアルバムは、なぜかCDとDVDで収録曲が微妙に異なっているのはなぜだろう…と疑問もあるが、とにかくお得なCD+DVDシリーズであることは間違いない。演奏曲も、マヌーシュ・ジャズの名曲ばかりで楽しめること請け合いです。

この[CD+DVD]シリーズで、次はどのライブをリリースしてくれるのか楽しみだ。