SUONO ITALIA〜ミラマーリ、そしてスピラバッシ

開催中のイベント「SUONO ITALIA イタリアの響き」によるコンサートに行ってきた。イタリア製楽器の魅力や技術を知ってもらうためのイベントということで、その一環としてマスタークラスやコンサートをやっている。コンサートはイタリア文化会館にて行われた。ここの地下2階には素敵なホールがあるのだ。
コンサートは、下馬評が高くて色々な人が勧めてきた、Gabriele Mirabassiガブリエーレ・ミラバッシ(cl)とAndre Mehmariアンドレ・メーマリ(p)のユニット「Miramariミラマーリ」の日を選んだのだが…忙しすぎて遅刻してしまい、ほとんど観ることができなかった。残念。ただ、たとえ30分でも、いいホールでいい生音に触れる幸せは享受できたので、まあいいか。初来日だというガブリエーレのクラリネットの音色は感情がこもっていて繊細で、今まで観たことのあるクラリネットの演奏とは一線を画すものであった。あのパフォーマティブな動きと音色が何か関係あるのだろうか。
さて、このガブリエーレ・ミラバッシという人、すでに日本に何度も来ているピアニスト、Govanni Mirabassiジョバンニ・ミラバッシのお兄さんらしいのだ。友人曰く、昔は共演していたそうだが、今では兄は出身地のペルージャがベース、弟はパリベースで活動しているためか、最近は共演の形跡はない。ただ、おもしろいなぁと思ったのは、兄弟がそれぞれデュオ活動をしているところ。兄がミラバッシ+メーマリで「ミラマーリ」なら、弟はアルトサックスのステファン・スピラStéphane Spiraとのユニット、ミラバッシ+スピラで「スピラバッシ」だ。おぎやはぎ、みたいなものか。(違うか)。
Miramari

Spirabassi

名前の付け方もさることながら、ピアノに木管楽器の組み合わせ。サックスでもアルトだと、姿までクラリネットに似ている気がする。このユニットを組む際、兄弟は話し合いをしたのか、それとも偶然の産物か。
映像をみていると、血は争えないなぁと思ったりする。