
- 作者: 町田健
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/05
- メディア: 新書
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世界46言語について、その成り立ちや分類、文化、日本とのかかわり、日本語となった単語等をまとめている。
とくに興味深かった話としては、バルト3国の言語のこと。なんとなく3国まとめて似たようなものかと思っていたら、エストニア語はフィンランド語と同系統であり、印欧語族であるラトビア語・リトアニア語とは違うということ。また、インド英語をひとつの言語として取り上げていたのは、興味深かった。発音以外にもインド英語には米英とは異なった特徴があるようだ。それだったら、シングリッシュも掲載してよかったのに…なんて思ったが、そうしていると、取り上げねばならない言葉が増えすぎてしまってキリがなくなってしまうのだろう。
日本語について、表記は複雑だが文法は規則性があって覚えやすいというのは、目からうろこであった。あと、スワヒリ語のように「ン」ではじまる言葉がある言語圏では、日本では最後に「ん」がつく単語を出すと終わってしまう「しりとり」のような遊びはどういうルールになっているんだろう、なんて考えてしまった。