マーガレットと素敵な何か


(2010年、フランス、監督・脚本:ヤン・サミュエル、L'Âge de raison)
原題は、「分別のつくお年頃」といった感じ。ソフィー・マルソー演じる40歳のキャリアウーマン、マーガレット。一見できる風の彼女には封印した過去があるのだが、それを思い出すことなく名前の読み方にまで変更を加えて仕事に没頭する日々を送っていた。そこにある誕生日にやってきたのは、7歳の少女からの手紙である。この手紙をきっかけに、マーガレットは過去に向き合い、自分の未来をより素敵なものに変えていく、といったような話。ちょっとファンタジーな感じはアメリを彷彿とさせる。デキる女の中にコケティッシュなところを感じさせ、ファンタジーの中にも違和感を感じさせないあたり、さすがソフィー・マルソーだ。そして、さらにストーリーに彩というか、さらにファンタジー感を添えるのが、主題歌"Neopolitan Dream"とエンディングテーマ"Sue"。両方とも、イングランド出身、オーストラリア育ちの歌手Lisa Mitchellによるものだ。こういうテイストの音楽は、もっと幅広く好まれると思うのだが、どうだろう。


何が悔しいって、トレイラーの、70年代っぽいこの曲のタイトルが思い出せないこと!