マヌーシュ・ジャズの傍流を行く、パリンカPalinka


ネットで偶然出会ったバンド、パリンカPalinkaは、フランス発、パリで活躍しているグループらしい。メンバー編成をみると、お好きな向きの中には「これ、マヌーシュ・ジャズにカテゴライズするのかよ?」なんておっしゃる方もあるかもしれない。
Daniel Beja : Guitare
Yohan Rochetta : Violon
Raphael Illes : Sax
David Gousset : Contrebasse
Martin Vanlemberghe : Batterie
本人たちの自分たちの音楽に対する定義付けは、「マヌーシュとファンク、モダンジャズ、バルカン音楽のミクスチャー」といったところだ。でも、音を聴いてみると、なんだかバルカンブラスほどははっちゃけた感じがなく、この楽器編成でもマヌーシュ・ジャズの香りがするのだ。
さっそくプロフィールをチェックすると、ジャンゴの名曲Swing 48もレパートリーに入っていることがわかった。

さらに調べてみると、2004年の結成当時は、伝統的マヌーシュ・ジャズバンドとして始動しており、1st アルバムを出した頃までは、メンバーもギターにDaniel Beja以外にStephane MartensとSylvain Plommetがいたようだ。道理で、音もマヌーシュ・ジャズ「らしさ」がより強く出ているわけだ。
ちょっとLes Doigts de l'Hommeを彷彿とさせる、当時のメンバー写真も発見した。


すでに東欧から北アフリカあたりまでツアーに出ている彼ら。それこそ、SamarabaloufやLDDLHあたりの立ち位置を意識しているようだが、ぜひ、独自の立ち位置を目指してほしいなぁと思った。

Palinka