キャンプファイヤーを囲んでジャンゴを偲ぶ…Angelo Debarreと仲間たちのフルライブ映像


2010年は、ジャンゴ・ラインハルト生誕100周年の年ということで、記念アルバムやら記念ライブが多く行われ、また多くのドキュメンタリー映像がつくられた年でもあった。
あれから二年経って、最近YouTubeで関連ライブやイベントのフル映像を見かけるようになったので、ここに記録しておこうと思う。
ひとつは、アンジェロ・ドゥバールAngelo Debarregが先頭に立って企画したというライブイベント"Manoir de Mes Rêves"の映像だ。イル・ド・フランスにあるl'Aulray-sous-Boisという町にあるホールにて、アンジェロは彼が声をかけた6名とともにジャンゴ・ラインハルトのトリビュート・イベントを開催した。オリジナルメンバーは、アコーディオンのルドヴィック・ベイエールLudovic Beierくらいしか知らないのだが、NuagesやDaphnéを演奏するあたりで、さりげなくロッキー・グリセットRocky Gressetやダビッド・ラインハルトDavid Reinhardtといった豪華なゲストがソロをとっていたりして、びっくりさせられた。また後半は、トマ・デュトロンThomas Dutroncがオリジナル曲を弾き語りしていて、ぐっとポップス色豊か。ちょっとアンジェロみたいな、正統派なマヌーシュのギタリストが共演するのが不思議に感じるくらいだ。舞台装飾は、いかにもジプシーキャラバン「風」になっていて、真ん中ではキャンプファイヤーを模した装飾がなされている。こんな装飾も、ジャンゴだけでなく、マヌーシュの人々や暮らしに敬意を表したという、本イベントならではの大切なこだわりだったのだろう。
ちなみに、アンジェロのWebサイトは、2年が経過した今でもこのイベント色で染まっている。イベント名、そしてジャンゴの名曲タイトルどおり、このイベントは、アンジェロにとって夢のメンバーで固められた「夢の居場所」だったのかもしれない。
Angelo Debarre - Manoir de mes rêves - Just Looking Production - dSGn by WebmyArt
Angelo Debarre (guitare)
Tchavolo Hassan (guitare)
Ludovic Beier (accordéon)
Antonio Licusati (contrebasse)
Marius Appostol (violon)
Ioan Streba (Clarinette)
ゲスト・Thomas Dutronc (guitare, vo) Rocky Gresset (guitare) David Reinhardt (guitare)