ジャンゴが二度目の結婚を果たした地でのジャズ・フェスティバル Festival Swing 41

マヌーシュ・ジャズ好きなら必ずや注目するサモワのフェスがそろそろ始まる時期だ。でも、時差を鑑みてもなお、まだ始まっていないはずだ。なのに、"Festival Django Reinhardt 2012」というタイトルの動画をちらほらみかけるのはどういうことだ。
さっそく調べると、謎はほどなく解けた。
このフェス、正式名称は"Festival Swing 41"というらしい。Salbrisはその開催地の名前なのね。正式名称にジャンゴの名前はないわけか。

今年は、6月1日〜3日に11回目のフェスが開催されたらしい。
ロワール地方のサルブリは、オルレアンから車で40分くらいの距離にある。では、サルブリとジャンゴとの関係は何なのか。
わかったのは、ジャンゴは1943年、この地で二番目の奥様であるソフィー・ゼグラーSophie Ziegler と結婚したということだ。息子のBabik Reinhardtもサルブリ生まれらしい。
というわけで、そんなジャンゴとこの町との関係をもとにはじまったフェスは、だだっぴろい3ヘクタールの原っぱにテントを立てて行われるらしい。この動画をみると、会場の雰囲気がわかるのだが、なんとまあライブをききながらのピクニックに最適な場所なんだろう!

今年の出演者として、Dorado SchmittのクインテットにBratsch、Joscho Stephan Trioが20ユーロで、そして、Les pommes de ma doucheに至っちゃ無料で鑑賞可能。マスタークラスだって準備されているあたり、本格的だ。
ジャンゴ逝去の地で行われるのは、サモワ・シュル・セーヌのフェス、ジャンゴ生誕の地で行われるのは、ベルギーのリベルシー。そして今回は、二番目の奥様との結婚の地で行われるフェスティバル…あとはどんな記念日のフェスがあるのだろうか。