France 3に出演するThomas DutroncとStochelo & Nouche Ronsenberg


何気なく見かけたのが、今年のサモワの様子を報道するFrance 3の映像だ。マヌーシュ・ジャズ界の貴公子的存在であるThomas Dutroncと大御所Stochelo & Nouche Ronsenbergがインタビューされている。
若手トマが、ストーケロと譲り合ってからインタビュアーの質問に答えるあたりはほほえましい。「なぜ、このフェスティバルが好きなのですか?」「フェスが開かれるこの地は、ジャンゴがその生涯を終えた地であり、たくさんのミュージシャンが集まるから」。ストーケロもいう。「このフェスが好きで、10年もこのトリオで出演している」云々。
トマがギターをはじめたのはジャンゴを知る前だったようだが、出逢ってからどんどんハマっていってね。そのうちアナウンサーが言い出す。「マヌーシュジャズってどんな感じなのでしょうか。ちょっと弾いてみてくださいよ」。そこでストーケロがおもむろに弾くのは「黒い瞳」だ。
イントロ部分で、割り込むアナウンサー。「わーすごいテクニックですね!」っておいおい、マヌーシュ・ジャズの本領発揮はこれからなのに。しかも、ストーケロがいるのに、ここで唐突にビレリの話出すかなぁ、このアナウンサーは…。ほら、トマが回答の時にフォローに入っているよ。
インタビューの運び方が全体的にぐずぐずというか、気持ちのいいインタビュー風景ではないのだが、風景と演奏に免じて良しとしよう。