- 作者: 連城三紀彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
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収録されている短編はすべて舞台が明治?〜昭和初期あたりである。いずれも、色香を感じる話で、かつキーとしてお花が出てくる推理小説だ。また、テーマの花も、桐、桔梗、藤、菖蒲、白蓮と、どれも和のイメージのものばかり。描写に色気がありすぎるせいか、一瞬推理小説であることを忘れる。
手の込んだトリックも含めて話の流れに無理がないので、その仕掛けに最後まで気が付かないまま、夢中になれるような、そんな話ばかり収録されている。