イブラヒムおじさんとコーランの花たち

イブラヒムおじさんとコーランの花たち [DVD]

イブラヒムおじさんとコーランの花たち [DVD]


フランソワ・デュベイロン監督、2003年、仏、Monsieur Ibrahim et les fleurs du Coran
パリのユダヤ人街に住む少年モイーズ、愛称モモは、父親と二人暮らし。規律にうるさい父の下で暮らしている。よく買い物をしている食料品店の店主イブラヒムと会話を交わしたことをきっかけに、どんどん生きるヒントを得ていく…という話。幸が薄そうなモモが、イブラヒムのコーランからの助言により、どんんどん変化していく。たとえば、シアワセだから笑うのではなく、つねに笑顔でいるからシアワセが来るんだよ、というようなことだ。
途中、絶望的な悲劇も襲うけれども、後半はトルコへのロードムービーのようで、映画としてよい終わり方だと思う。映画の中で「戒律を重んじることをよしとせず、内面を重視する宗派」と紹介されている、トルコはイスラーム神秘主義(スーフィズム)集団のひとつであるメヴラーナ派の旋回舞踊が出てくる。ということは、イブラヒムの出身はコンヤのあたり、ということになるのだろうか。