小林紀晴写真展「素と源流」@小海町高原美術館

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小海町高原美術館にて、小林紀晴(きせい)さんの写真展「素と源流」をみた。この型、長野県茅野市の出身なのね。アジアに暮らす日本人の姿をとらえた「Asian Japanese」シリーズは、私も知っているくらいだから、それだけ話題をさらった写真集なのだろう。
その人が10年前から日本各地の祭りや神事を追っているらしく、今回は「遠くから来た舟」というシリーズでそれらの作品を紹介していた。
[以下リーフレットより抜粋]
小林は、祭りや神事により古代人の意思が現代を生きる人々の精神に脈々と受け継がれていることに人間の「素」を見出し、私たちが一艘の舟に乗り、遠い過去から未来に向かう公開の途中であることに気が付きます。

なお、写真展の「源流」部分は、やはり小林さんの出身県にある「八ヶ岳」をテーマとした作品。そういえば諏訪の御柱祭も長野県だ。色々とテーマを追った結果、地元に、そして日本に回帰したのだろうか。
「遠くから来た舟」シリーズでは、御柱祭以外にも秋田県の西馬音内盆踊りや宮古島の奇祭バーントゥ、白浜の海女祭、そして御嶽の風景など、お祭りや神事をみるのが好きな私をくすぐる被写体がたくさん。佐渡の「つぶさろし」のようにはじめてきくお祭りもとりあげられていて、興味をくすぐる。たまに「箸休め」のような、電車や宿坊などといった、お祭りの周辺風景もあったのが印象的だった。
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写真もさることながら、文章も面白い。このシリーズの写真集でないかなぁ。