15世紀~16世紀を生きた、イタリア・ルネサンスの巨匠ミケランジェロ・ブオナローティMichelangelo Buonarrotiの展覧会。その名前は知っていても、作品に向き合うのは初めてかもしれない…。大理石に彫刻された「階段の聖母」という作品は、ミケランジェロ15歳の作品であり、初の長期貸出展示らしい。
一番感動したのは、ミケランジェロのマルチタレントっぷりだ。15歳であれほどの作品を作り上げるというのもすでにすごいが、素描も絵画も、彫刻も、建築家としての設計図も、すべて最高レベルであるなんて、どれだけの才能があるのだ。クレオパトラ、と題された素描はとくに印象的だった。こういう絵が二次元で描ける人は、三次元の作品もお手のもの、なのかしら。やはり描けることが基本なのかなぁ。
今年はシスティーナ礼拝堂500年祭ということで、その記念として、壁画制作者であるミケランジェロに焦点をあてて、ということだろう。さすがに壁画は解説に留まっていたが、モチーフと壮大さに圧倒されるものがある。いつか本物をみてみたい。