マヌーシュ・ジャズギターVSフラメンコ・ギター。両者とも素晴らしい!

こちらはたまたま見つけた、2009年に収録されたオランダのテレビ番組De Wereld Draait Doorの映像だ。ステージにいるのは、向かって左が、フラメンコ・ギター奏者代表のエリック・ ファールゾン・モレルEric Vaarzon Morel。そして右にいるのは、お馴染みストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg。真ん中にいる帽子をかぶっている人が、番組のホスト、Matthijs van Nieuwkerkだろう。
さて、ホスト、というかレフリーと化したマティアス、2人のギタリストに何やら言っているのは、きっとこのギターバトルのルール説明か何かか。そしてはじまる、2人のバトル。
まず火ぶたを切るのはストーケロだ。Nuagesから勝負をかけるところが、好感度高い。マティアスが笛を吹いて演奏者の肩に手を置くと、今度は相手側であるエリックが演奏を始める。あとはその繰り返しだ。このバトルが、とにかく見ごたえ・聴きごたえがある。ストーケロがバトルの合間に音で笑いを取るところは、すごく好きだ。
両方のギタースタイルの違いは明確で、勝負はつけがたい。バトルのはずなのに、なぜかだんだん2人の演奏が呼応してきて、最後、マティアスが両方の肩に手を置くと、バトルだった2人の演奏がコラボする。あまりの素晴らしさに、鳥肌が立ちます。
このバトルの会場の拍手が力強いのが印象的だった。