Jimmy Rosenbergは今…。 "What a wonderful world"

オランダのロマ(Sinti)出身のギタリスト、ジミー・ローゼンバーグJimmy Rosenbergが大好きだ。でも…残念ながら、ドラッグに手を出し、療養生活を経て一度活動を再開したはずなのだが、その後正式に活動を継続している様子はない。
オフィシャルWebサイトに最新の活動として掲載されているのは、2010年11月29日にBimhuisでのコンサートだ。Stochelo RosenbergやPaulus Schäferなどと共演している様子を動画で見つけたけれども、かつてのキレは感じるのは少し難しい。(かつての演奏のキレが良すぎた、というのももちろんあるのだが)、途中手が止まってしまったりして、本調子でないのは一目瞭然である。

2011年4月頃に、路上での演奏を撮影した映像も見つけたけれど、不自然な増量度合に呂律も怪しいジミーの姿に、往年のファンとしては、決して快方に向かっているようにはみえない様子を見せつけられたようで、哀しくなる…。
そんな彼が今をさかのぼること2007年3月、療養生活を経て行ったライブ映像の一部がちょっとよかった。前奏部分は"Dance Norvegienne"になっているので、そのままの流れを期待して聴いていると、「あれ、一音飛ばした?」なんて思う。でも、そのまま聴き進めると"Whant a wonderful world"なのだ。

素晴らしいアレンジ、表情も穏やかだ。またジミーがギタリストとして完全復活できることを願って、彼のCDを聴こうと思う。