プログラムには必ずマヌーシュ・ジャズ! フランスのジャズフェスティバルJazz in Langourla

フランスはブルターニュ地方、ラングルラというところで毎年開催されているジャズ・フェスティバルがこのJazz in Langourlaだ。ラングルラという街は、1930年代に採石場として栄えたようだが、今はその採石場も閉鎖しており、静かな町となった。街のホールを活用して1996年よりスタートしたのが、このジャズフェスティバル、というわけだ。このフェスティバルの注目ポイントが、フランスを中心としたヨーロッパ諸国のジャズミュージシャンはもちろん、毎年ほぼ必ずマヌーシュ・ジャズ系のミュージシャンが出演者に含まれている、ということだ。
パトリック・ソソワPatrick Saussois、ヨルギ & ジジ・ロフラーYorgui & Gigi Loeffler、ビレリ・ラグレーンBireli Lagrène、ダヴィド・ラインハルトDavid Reinhardtも出演したことがあるらしい。
こちらは、昨年のライブ映像だ。

この時は、パトリック・ソソワへささげるオマージュ、ということで、Alma Sinti Trioに、ギタリストのダニエル・ジヴォンDaniel Givoneが参加した模様だ。アコーディオンのジャン・クロード ロダJean-Claude Laudat、リズム・ギターのジャン-イヴ デュバントンJean-Yves Dubanton、それにサミー・ドーサSamy Daussatも、パトリック・ソソワのAlma Sintiのメンバーだったんだよなぁ。
さて、第19回目となる今年は8月8日~10日の3日間の開催だ。
JAZZ IN LANGOURLA - FESTIVAL JAZZ - AOUT 2014 - Accueil
マヌーシュ・ジャズ枠では、8月10日にロマーヌ親子(Romane+Richard and Pierre Manetti)による"Guitar family Connection"ライブがあるようだ。"un style manouche pour Romane, un style plus funky pour Richard, et enfin un style plus be-bop avec Pierre. "~ロマーヌはマヌーシュのスタイル、(兄の)リシャールはファンキーなスタイル、そして(弟の)ピエールは、ビバップよりのスタイル~とのこと。なるほど、親子の中にもスタイルに違いがあるよか。そういう意識で聴いてみるのもまた面白いのかもしれない。
なお、忘れてはいけないのが、このフェスのポスターデザインだろう。動物と楽器をモチーフにした
ポップでかわいいデザインとなっている。こちらも見逃せない。
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今の私には8月にフランスに行くことはなかなかかなわないけれど、このフェスはきちんと記憶しておこうと思う。