若き凄腕ギタリスト、イロナ・ボルIllona Bolouのテクニック

マヌーシュ・ジャズミュージシャンの演奏場であるパリのライブハウス、la Chope des Puces にて行われたライブに衝撃を受けた。

Daft Punk featuring Pharrell Williamsの"Get Lucky"がなかなかのかっこよさなのだ。その後もマイケル・ジャクソンの"Smooth Criminal"もすごい。手から繰り出されるサウンドにいろいろな種類があって、一人で演奏しているようには思えない。彼女の名前はイロナ・ボルIllona Bolou。気になるのでちょっと調べてみた。
フランス出身、1996年2月13日生まれの18歳。フィンガースタイル、ということにこだわっている様子だ。同世代である韓国の天才ギタリスト Sungha Jungチョン・ソンハの映像をみてから2009年にギターを開始、プロを目指しているとのことだ。あこがれのアーティストのなかに、日本の押尾コータローも入っている。すでに昨年の9月には"The Guitar Power"というアルバムもリリースしており、5年足らずのギター経験でも本気でやればここまでできるんだ…と勇気を与えてくれる。
このライブ映像はジャンゴ・ラインハルトの壁画の前での演奏だが、あいにくまだマヌーシュ・ジャズのスタンダードの演奏はない様子だ。でも、いつかギターの世界でプロになって、マヌーシュ・ジャズのギターテクニックにも触れて、そのうちマヌーシュ・ジャズのスタンダード曲もレパートリーになるだろうか。女性のギタリストがとても少ない世界なので、ちょっと期待もこめて見守りたいと思う。