アメリカ北東部にある6つの州(コネチカット州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、メイン州、ロードアイランド州)のことをニューイングランドと呼ぶそうだ。アメリカ合衆国内で最も古く、英国人が入植をしたのがその名前の由来だそうだが、この地域で初めて開催されたジャンゴ・ラインハルトとその音楽を愛でるイベント、それがこのDjango in Juneだ。今年は6月17日~21日の期間、マサチューセッツ州のノーザンプトンのスミスカレッジで行われるらしい。
まず、リスナー目線でイベントを眺めてみれば、ライブに注目だ。20日と21日は、ノーザンプトンのダウンタウンにあるAcademy of Musicという劇場で行われるライブが見もの。今年は、20日がLatcho Dromそしてサムソン・シュミットSamson Schmittとティム・クリップハウスTim Kliphuisのライブ・そして21日はLes Doigts de l'Hommeが出てくるらしい。強力な大物メンバーが出演するライブなんて、魅力的だ。両方とも、当日券で30ドルもあれば楽しめるようだ。
そして、ミュージシャン目線で垂涎ものなのは、2007年からやっているという、この期間中開催される"Django Camp"でしょう。まずは講師が大物すぎる。そして、マヌーシュ・ジャズで使用されるたいていの楽器…ギターだけでなく、バイオリンやベースだって教えてもらえる。そう、ギタリストだったらLatcho Dromのクリストフ・ラルティユーChristophe Lartilleuxやサムソン・シュミットSamson Schmitt、それにあのLDDLHのオリヴィエ・キクテフOlivier Kikteffに教わることができるだろうし、ベースだったらタンギー・ブルムTanguy Blumといった具合に、LDDLHのメンバー全員に楽器を教わるチャンスがあるのだ!
2014年の講師陣
http://www.djangoinjune.com/For_musicians/Artists_Staff.htm
2014年の課題曲など
http://www.djangoinjune.com/For_musicians/getready_Camp2014.html
火曜日の夜から日曜日の朝まで、フルで参加して645ドル、それに宿泊や食事がそれぞれ205ドル程度なので、現地にいるだけで11万程度かかるということか。それでも、一流講師陣、そして世界中から集まってきた生徒と机を並べて講義をきいたり、ジャム(Djam)セッションをしたりできるなら、安いものだと思う。
去年の動画を見つけた。イベント全体の模様が垣間見られます。
駐車場でのジャムセッションの模様。
こちらはアドリアン・モワニャールAdrien Moignard, ゴンザロ・ベルガラGonzalo Bergara, ジェレミー・アランジェJeremie Arrangerのトリオによるライブ映像。
会場の盛り上がり、観客との一体感がすごい。Django Campで教えを受けた先生のライブなわけだから、いっそう盛り上がるんだろうなぁ…。