アルバム"TWO for DUKE"の記念ということで、九段下のイタリア文化会館アニェッリホールで開催された、Max Ionataマックス・イオナータ&dado Moroniダド・モローニのコンサートに行ってきた。
デューク・エリントンDuke Elliongtonの曲で好きな"All Too Soon"が前半に出てきたので、それだけでテンションが上がってしまう。
実は、ピアノとサックスというシンプルな編成のライブを聴くのは初めてのこと。でも、器用で複雑なハーモニーやリズムを得意とするダドが、サックスの太いサウンドをうまく盛り立てており、サックスの音が引き立ってとても楽しいライブであった。知っている曲が多かったのもまた良かったのかもしれない。
ダドは国際的に知名度の高いピアニストらしく、英語でのトークがさく裂していた。そして、ベースを弾いたり歌を歌ったり、ピアノの弦をはじいてみたり、ボイスパーカッションまで披露して、観客を盛り上げていた。ベースの腕前はごくごく普通であり、ピアノのプレイと同様に、たくさんの音を使って低音を刻んでいたが、良いライブとミュージシャンの技能は必ずしもイコールにはならないな、ということを実感した瞬間。
アンコールで演奏された、「エリントン・メドレー」も、A列車、キャラヴァン、In a Sentimental Moodにサテン・ドール…といったエリントンのメジャー曲(そしてジャズのスタンダードでもある)がここぞというばかりに詰め込まれていて、楽しかった!