ラ・ロシェルの自然史博物館で行われたFestival Jazz in Aout。地元マヌーシュ・ジャズミュージシャンも出演!

今年は8月14~16日の期間にラ・ロシェルの自然史博物館Musee d'histoire naturelleの庭で開催されたという"Festival Jazz in Aout"。直訳すると8月ジャズフェスティバルといったところか。ひねりのない翻訳になってはいるが…。
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Jazz In Out
開催は今年で11回目を数えるという。ポスターにディディエ・ロックウッドDidier Lockwoodの名前があるから、マヌーシュ・ジャズもあるでしょう…と思ってプログラムをチェックしてみると、Indeswing(サントSantes、ラ・ロシェルのご近所、同県内の町)、Jazz de Marras(スペイン)、そして、Bohemia(ラ・ロシェル)が演奏したらしい。地元で活躍しているバンドなのだろうか。
このフェスティバルは、アマチュアミュージシャンが2004年にJazz In Outという団体を設立したことによって誕生したそうだ。もともとは音楽の日、つまり、フランス全土で毎年行われるFête de la musiqueのタイミングで共演することが目的だったが、紆余曲折を経て現在は8月中旬の開催で落ち着いているとか。別にディディエ・ロックウッドが出演するというわけではなく、本フェスティバルに4回の参加実績があるディディエ・ロックウッドが支援してくれた、ということのようだ。さすが大物バイオリニスト、ジャズの隆盛、そして地元振興にもつながるような、いい支援をしてくれる。
出演グループのひとつ、Indeswingの公式YouTubeに演奏の模様がアップされていた。多少某銀行の宣伝が気になるが、演奏は楽しめる。

そしてこちらは、地元グループBohemiaの演奏。こちらは、宣伝部分をうまく切り取っての動画アップ。

地元グループだが、アップしているのは、グループでバイオリンを担当している、スコットランド人のWilliam Stewartという人らしい。Bohemiaはアルバムも出していることがわかった。
Bohemia : Groupe Jazz manouche Poitou-Charentes - Charente-Maritime (17)

Jazz de Marrasの本フェスティバル参加風景はなかったが、こんな演奏をする人たちのようだ。

決して知名度の高いグループではないが、いずれもなかなかのレベルだ。他にもボサノヴァ、ファンク、ジャズトリオ、クロスオーバーなどが、無料で楽しめるというのだから、お得な音楽イベントだといえる。