「酒とバラの日々」をマヌーシュジャズで

パリ郊外、クリニャンクールにあるマヌーシュジャズが聴けるお店、ラ・ショプ・デ・ピュスLa Chope Des Pucesでは、毎週土曜日と日曜日の14時~19時まで、ガルシア一族(今だと、Mondineの息子であるNinine Garciaとその子どもたち)の演奏を中心としたラインナップで生演奏が楽しめるらしい。
こちらは、今年の5月某日行われた、Ninine Garciaがロッキー・グリセットRocky Gressetを迎えて行われたライブの一コマのようだ。「酒とバラの日々The days of Wine and Roses」を演奏している。

原曲がすでに素晴らしいのだが、このアレンジはほどよく力の抜けたスウィングっぷりが素敵だ。アドリブ部分に、マヌーシュジャズのスタンダード曲を彷彿させるところが出てくるのも、この人たちならでは。天気の良い週末の午後こそ、こんな演奏を耳にしたい…と思った。
ロッキー・グリセットは、Selmer #607のメンバーであり、トマ・デュトゥロンThomas Dutroncやアドリアン・モワニャールAdrien Moignardといった若手のマヌーシュコミュニティ外の人とばかり共演していると思っていたが、経歴をみたら、彼もジタン、つまりジプシーコミュニティの出身であった。共演歴も実に幅広い。最近はNinineとのデュオで何度かショプでライブをやっているようなので、ライブ日にお店に行ったら会えるかもしれない。