ルーマニアの天才ヴァイオリニスト、ラレス・モラレスクRares Morarescu


実はマヌーシュ・ジャズにもひたれるイタリアのフェスティバル Cittanova TRADIZIONANDU etnofest 2014 - 空間Annex
先日、こちらのCittanova TRADIZIONANDU etnofest 2014のことを調べていた際に、ロロ・メイエールLollo Meierのトリオにゲスト出演していたヴァイオリニスト、ラレス・モラレスクRares Morarescuのことが気になって、ちょっと調べてみた。(読み方は迷うところだが、敢えてローマ字読みとしよう。フランス語ならラルス・モラルスクとなりそうだけれども)。
Rares Morarescu | Sonora
ちゃんとマネジメント事務所があるということは、やはりそれなりに大物ということだろう。以下、サイトでみた経歴書きを引用してみよう。
ルーマニアブカレスト出身。5歳にてバイオリンデビューした神童で、14歳までにはブカレストの有名な民族舞踊団Cununa Carpatilorとの共演で国際舞台に立つとともに、ルーマニア放送オーケストラの正ヴァイオリニストも務め、ビッグバンドやブカレストのオペラのオーケストラでも活躍していたのだとか。なんとまあ満腹感のある経歴だ。
きっとハンガリー国内ではヴァイオリニストとしての華々しい経歴を堪能したのだろう、1993年にイタリアに移住し、2004年には最優秀ミュージシャンに輝いたらしい。その後2009年に今度はパリに移住し、ミュージシャンとの共演やヴァイオリンジャズの指導に従事している。ラルスの実力はフランスでも当然のごとく認められ、ステファン・グラッペリStephane Grappelliの様式にのっとった演奏をするとか。パリに来て5年足らず、マヌーシュ・ジャズやスウィングの本番で、今後どれだけ知名度が上がるか、楽しみである。
ところで、さっそく動画を観ようと思ったのだが、ラレスのマネージメント事務所がまずアップした動画は、先日のジャズフェスの映像だった。

わ、ライブ風景はうれしい。でも…マネージメント事務所は本気で彼を売りたいなら、もう少し見やすい動画を紹介してほしかったな…。そもそも撮影している場所もあまりよろしくないみたいだ。
次に見つけた動画はこちら。

シチリアにある公園兼博物館であるParco Museo Jalariにて撮影したものを、本映像の撮影・編集担当がアップしたものらしい。洞穴に行くまでの様子が必要だったかどうかは置いておいて、こちらの映像は見やすいし音の響きも良い。ずっと天才ヴァイオリニストとして、マヌーシュ・ジャズの世界でも成功を収めてほしいものだ。