ナントのジャズフェスは全プログラム無料! マヌーシュ・ジャズのプログラムもあり。

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フランスのナントで行われている無料のジャズフェス、"Les Rendez-vous de l'Erdre"。エルドルというのは、ロワール川の支流である川の名前であり、このエリアで1987年以来毎年4日間ジャズフェスが行われているそうだ。ヨットや船も大集結するらしく、川沿いそして河口の町ならではのフェスともいえる。映像で観てみるとこんな雰囲気だ。

水上でのライブもあるため、天候のせいで残念ながら中止となったライブもあった。でも、今年登場した2つのマヌーシュ・ジャズグループは無事にライブをしたようだ。
一つは、"COSTEL NITESCU & SAMSON SCHMITT QUARTET"。バイオリンのコステル・ニテルクCostel Nitescuとギターのサムソン・シュミットSamson Schmitt、それにマチュー・シャトランMathieu Chatelainとベースにウィリアム・ブルナールWilliam Brunardが参加している。こちらはあいにく動画が見つからなかった。

もう一つのグループは"ÇIOCAN"、ショカンと読めばいいのかな。ギタリストのダニエル・ギヴォンDaniel Givoneが率いるグループだ。ダニエルはナントにゆかりがあるようで、過去にもこのフェスでロマーヌRomaneやAngelo Debarreアンジェロ・ドゥバールと共演したことがあるとのこと。今回は、ミハイ・トレスチアンMihai Trestianというツィンバロム奏者を従えたクインテットでの出演だった。
今までは「ツィンバロムとマヌーシュ・ジャズって組み合わせとして理解はできるが珍しい」と思っていたが、そう珍しくはないのかな。マヌーシュ・ジャズのギタリストと共演するツィンバロム奏者も何人か存在する、ということがわかった。asquita.hatenablog.jp

でもやはり不思議なサウンドなのは、楽器が特徴的なせいかな。ミハイ氏がツィンバロムジャンゴ・ラインハルトの"Rhythm Futur"を演奏しているが、その演奏に圧倒されてしまった。やっぱり不思議な感じがするのは私だけだろうか。