マイ・ファニー・レディ

She's Funny That Way、米、Peter Bogdanovich、2014年

この映画にWoody Allenのテイストを感じたのは、主役がMidnight in Parisのオーウェン・ウィルソンだったせいか、はたまたタイトルロールのロゴフォントのせいかだろうか。
映画は、主役のイジーがなぜ女優の道を歩んだのかについて語るインタビューから始まる。まさに夢物語のような出世物語。そこには、舞台監督アルバート・アルバーソンとの出会いがあったのであった。
この舞台にはアルバートにその妻のデルタ、デルタの元彼で俳優のセスが出演している。イジーの別の職業の熱狂的なお客である判事とその判事の依頼のもとイジーを調査する探偵、探偵の息子はこの舞台にかかわっており、この息子のガールフレンドのセラピストは、判事やイジーのセラピストである。この複雑に絡み合った人間関係のなか、面白おかしく話が展開していく。
映画の舞台は狭いが、場面展開のはやさが小気味良くていい映画だと思った。セラピストのジェニファー・アニンストンのコメディエンヌぶりがとくに好感がもててよかった。