ニックネームは"中国人(Le Chinois)"!? マヌーシュ・ジャズ・ギタリスト、Sébastien Kauffmann

以前から、このギタリストのことは気になっていた。ル・シノワLe Chinoisこと、セバスチャン・コフマンSébastien Kauffmannである。以前、フランスのアルザス地方で実施されているジャズフェスティバルのプログラムで名前を見かけて、「なんで中国人というアーティスト名になったんだろう」というわけで、気になっていたのだ。

こちらは、オフィシャルサイトの情報だ。
Le Chinois - Sébastien Kauffmann
プロフィールによれば、マヌーシュのツールを持つギタリストらしい。マヌーシュジャズに魅了されて12歳で楽器を習い始めたが、2年後にヨルギ・ロフラーYorgui Loefflerに出逢ってから、マヌーシュ・ジャズギタリストになりたいという情熱が芽生えたとか。2005年にヨルギのコンサートに出演した際、セバスチャンのことを"Chinois"と紹介したことで、ル・シノワズがステージネームになったらしい。2007年には従兄弟のジャニート・フェリックスDjanito Félixとデュオを組み、フランス国内をツアーに行くようになる。2012年に出したファーストアルバム"Fusion"はこのデュオでの作品だ。
2013年には、デュオを解消し、主にヨルギ・ロフラーYorgui Loefflerを中心に、いろいろなアーティストと共演をするようになる。フェスティバルにも多く出るようになり、2015年には、リズムギターのドゥニ・ルブルDenis Leboulとベースのクリストフ・ラインハルトChristophe Reinhardtとトリオを結成し、ツアーを開始。そして"Chinois & Friends"というアルバムを2016年2月に出したようだ。

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ヨルギに、クラリネットやピアニストも参加している模様。収録に曲はオリジナル曲のみならず、ジャンゴの曲やジャズのスタンダードも含まれる。どんな感じなんだろうか。
Chinois & friends, album sorti en 2016 - Le Chinois

アルバムを出したことに関係するのか、フランス、イゼール県の放送局Radio - TV Val d'Isèreで演奏を披露したらしく、動画も発見した。

今のところは海外で活動している様子は見られないが、そのうち大きく羽ばたくだろうか。注目したい。
なお、このギタリストを"Le Chinois"と命名したヨルギ・ロフラーYorgui Loefflerとの共演の模様については、以前、このブログでも紹介している。
asquita.hatenablog.jp