Fan

Maneesh Sharma監督、インド、2016年

ガウラヴ青年は、ボリウッドの人気俳優、アリヤン・カンナの大ファンだ。部屋はブロマイドで埋め尽くされ、暮らしすらアリヤン・カンナを中心にするくらいだ。好きなあまり、顔も似通ってきて、もちろん踊りも完全にコピーして地元の素人タレントショーでもアリヤンのそっくりさんとして、ちょっとした人気者になっている。
アリヤンの誕生日に、ガウラヴはわざわざアリヤンに会いに行った。しかし、大勢いるうちの1ファンである彼が個人的にアリヤンに会えるわけもなく、プレゼントも渡せず、一度は面会をあきらめる。ところが、アリヤンのライバルでこれから人気が出るだろうとされるある俳優がアリヤンに対する挑発をしたことをきっかけに、ガウラヴは怒り狂い、あることを行うのだった…。

ガウラヴとアリヤンは、両方ともシャー・ルク・カーンShah Rukh Khanの演技によるもの。でも、このガウラヴの顔が、SRKをベースに微妙に違うところが妙にリアル。いかにも素朴な感じだし。そしてアリヤン・カンナとしてのSRKはまさにいつもどおり、スーパースターとして同道としているのだから、そのギャップがすごい。
熱狂的過ぎるファンを敵に回すって怖いよな…自分に似た人があちらこちらで傲慢な態度を取ったりセクハラしたり犯罪まがいなことをしまくるのに、言い逃れができないなんて。スリリングで最後までドキドキできる映画。

ご機嫌に踊り狂うガヴラヴ青年。

特殊メイクは、最新の技術も使ってかなり細かくやっていたことが判明した。歯と鼻を変えたくらいかと思っていた!