ステファン・グラッペリの手でボサノヴァ風になったジャンゴ・ラインハルトの名曲"Nuages"

フランス国立視聴覚研究所INAの映像をあさるのに凝っている。けっこう頻繁にいい映像をアップロードしてくれるのだ。
asquita.hatenablog.jp

最近の面白かった映像はこちら。1970年11月の映像で、ステファン・グラッペリStephane Grappelliのバイオリンにドラムにダニエル・ユメールDaniel HUMAIR、ベースのジャック・ソーウィングJack SEWING、そしてピアノのマーク・エムラーMarc HEMMELERが演奏している、ジャンゴ・ラインハルトの名曲"Nuages"なのだが、なんとなくボサノヴァの息吹を感じるのは私だけか。ダニエル・ユメールの仕業だな。

"Nuages"はしっとり、たっぷり演奏されることが多いので、面白いなぁと思ってきいていた。

グラッペリついでに"Sweet George Brown"の演奏も見つけた。こちらは、ジェラール・グスタンGérard GUSTINのオーケストラをバックに、Sacha Distelサッシャ・ディステルのギターとの共演だ。こちらの演奏にはスウィングを感じる。

グラッペリからサッシャときたので、最後にサッシャの"Nuages"も。こちらは、しっとりジャジーなバージョン。こちらのほうが私が持つ"Nuages"のイメージいに近い。

リズムによって曲の表現はまったく変わってしまうものなんですなぁと改めて感じたのであった。