R.I.P. Walter Becker from Steely Dan

某ポータルのトップニュースで、"Steely Danのギタリストが亡くなった"というようなサブタイトルを観たときは、「Donald Fagenではないな」と思っただけだった。でもちょっと待て。Steely Danのキーパーソンといえば、ウォルター・ベッカーWalter Becker、君ではないか…。

あわててニュースを確認すると、やはりウォルターだった。彼がギタリストという意識をもっていなかった私が悪い。プロデューサーであり作曲家であるという意識が強かったから…。

ニューヨーク育ちで皮肉屋、もとはサキソフォ二ストだったとか。非常に繊細な人物という印象。成功もあった一方で、表に出ていない時間も長かった。享年67歳なんて若すぎる死だ。ドナルドとウォルターを輩出した、(もっとも、ウォルターは卒業まではしていないが)Bard Collegeのツイッターでもウォルターの追悼メッセージが出ていた。


Donald Fagenはずっと好きだったけれども、その前段であるSteely Danを意識するようになったのは、Classic Albumsという、ヒットアルバムの誕生秘話をインタビューした番組だ。Ajaの収録曲がどのように出来上がったのか、二人からの口から次々飛び出すエピソードに感激し、少々衰えた姿でもいいからライブを見たいと思っていた矢先のニュースであった。

asquita.hatenablog.jp

Rolling Stone誌は、さっそくトリビュート記事を出している。ミュージシャンを想うには、曲を振り返るのがいちばんしっくりくるなぁ、といつも思う。
www.rollingstone.com

さ、どこからかAjaを引っ張り出して聴くかな。Black cowやDeacon bluesもよいが、Gauchoに入ったHey Nineteenも好き。
www.youtube.com

今晩は、Steely Danに浸る人、多いのではないか。