金沢と能登を堪能した翌日、小松空港経由で帰る前に加賀の山中温泉に行くことにした。とりあえずJR加賀温泉駅に行き、そこから「加賀周遊バスCANBUS」という仕組みを使った行くことにした。
山中温泉は松尾芭蕉や竹久夢二も訪れたという有名な温泉だそうだが、私は初めて知った。奈良時代、行基が1300年前に発見した「菊の湯」が今も同じ場所にある。松尾芭蕉が「扶桑三名湯」として草津温泉、有馬温泉と並んで山中温泉を挙げたとか。
メインストリート(ゆげ街道)にはちょうどいい感じで飲食店や骨とう品や、そしてうるし細工のお店が並んでいて、散策するのに楽しい。その通りを抜けると、「こおろぎ橋」という橋があり、マイナスイオンを感じる川(鶴仙渓と呼ぶらしい)が流れている。
橋を抜けて、加賀藩の武家書院造だという「無限庵」で緑茶と和菓子をいただく。そのあと、街中に戻って「菊の湯」へ。外観もさることながら中はすっかりリノベーションされてしまっていて、現代風の、どちらかといえばスポーツジムらしさ漂う温泉になってはいたが、気持ちよかった。
もう少し時間があったら、女湯に隣接された「山中座」がみたかった…。週末の15時半から、長唄と温泉小唄として有名らしい「山中節」というものを披露してくれるそうなのだ。ああ、残念…。