今回、デリーに行くならどうしても、一目、世界遺産の美しいお墓タージマハールをみたかった。そこで、日本でツアーを予約しちゃおうと思ったのだが、「事前振り込みが面倒」という以外にもうひとつ、いやなことがあった。それは「朝早く夜遅い」ということ。Shatabdi Express(シャタブティ・エクスプレス)というのをつかうと、6時出発。余裕をみても5時、いや4時半起きか。しかも戻りが23時半。ひとたびツアーにのってしまえば安全だとは思うが、同じ部屋の友人(彼女は仕事があるので観光の時間はない)は、迷惑だろうな…。
で、考えているうちにもう面倒になって、現地についてからどうにかすることにした。
まず、インドに到着してわかったことは、「タージマハールは、金曜日は閉まっている」ということだ。イスラム教徒のお祈りのために開放するとかで、観光客は入れないのだという。知っていてよかった! あわてて木曜日をターゲットに、火曜日の夜から水曜日にかけて手配を開始した。友人曰く「電車で行って、現地でガイドを手配すればいいよ」とのことだったので、ホテルのコンシエルジュにきくと、「朝8時に出るGatimaan Expressというのがあるよ」とのこと。こちらを予約していくことにした。駅も、Hazrat Nizamuddinニザムディン駅という、ホテルから20分おど南の方にある駅で、少なくともニューデリー駅よりは規模が小さいとのことだった。
本当は、このGatimaan Expressの復路を予約したかったのだがすでに予約がとれないことが判明したため、別の電車(これも特急)
Chandigarh Express(チャンディーガル・エクスプレス)を予約しておいた。ガティマンエクスプレスより値段は安いが、途中で何駅かに停車するので、結果的にデリーまで4時間近くかかる電車だ。駅到着は21時前になるが仕方がないだろう、と思っていた。
ところが帰りにアクシデント発生。もともと予約していたこのChandigarh Expressは"超"長距離電車だったので、1時間以上の遅れが発生しているというではないか。ただでさえ平和とはいいがたい駅に、そんな夜遅くに到着したくない…。
そこで、旅行会社さんが登場だ。彼曰く、2000INRを追加で払ってくれたら、Gatimaan Expressの予約をどうにかしてやるとのこと。よし、2,000円しないではやくデリーに戻る手段があるなら乗っかろう。その結果、チケットもないまま、旅行会社のお友達らしい車掌と交渉して手を組み、無事に17:50 にアグラカーント駅を出発の急行列車に乗車、19:30にニザムディン駅に到着することができたのだった。こんな風にアクシデントに対して臨機応変に対応できると、旅の楽しみはぐっと増すというものだ。
ガティマンエキスプレスの話は、こちらに詳細が書かれています。
電車好きさん注目! アグラ行き特急「ガティマン・エクスプレス」(その1・新特急列車紹介編)|デリー(インド)のたびナレ記事|海外旅行情報 エイビーロード
この急行には食事に水、バラの花(!)までついていたりして、一度乗ったら至れり尽くせり。インド列車旅、またやってみたいな。その時には、ベジタリアンカレーをオーダーしようっと。