「浅草東洋館」で漫才初体験! 「キラーコンテンツ」がお気に入り

7月某日、ご縁があって浅草の東洋間というところで漫才を観ることになった。正式名称は「浅草フランス座演芸場東洋館」で、2000年くらいまではストリップ劇場としても興行をしていたという。また、ビートたけしさんがかつてエレベーター係をやっていたことでも有名らしい。

正直、飽きて寝ちゃうんじゃないかと思ったのだが…これがなかなか面白い。2,500円くらいで半日楽しめて、30近い芸が一気にみられるのだ。金谷ヒデユキや山口君と武田君は、上手さ、話の展開等本当に上手で引き付けられた。もちろん、そんなに上手じゃない人も、ベテランもまじっているのだが、トータルで面白い。また、ベテランの物まねを若手芸人がやったら、その5演目あとに、物まねされた当のベテラン芸人が出てきて、(その人はたいして面白くないのに)会場は大うけだったりして…。そういう、即興演芸の妙みたいなものもたくさん体験できた。相方が入院中だという昭和こいるさんとかも、もう身に染みた本物の芸人という感じで、しかも品があって、よかったなぁ。

個人的によかったのは、キラーコンテンツ。こういう感じで歴史を使うのだが、彼らの芸を観た後には、みんなで「徳川家康!」ってしつこく言ってしまった。

演者の一人曰く、「お客さんが数人しかいない日もある」なんて言っていたけれど、この日は立ち見も出る満席。今、吉本興業の闇営業問題でニュースは騒がしいけれども、こういう劇場で日々芸を披露し、お客さんの反応によって自分を振り返り、さらに芸を磨いて実力をつけている人だってたくさんいる。日本の文化の一つとして漫才劇場を捉えなければいけないな、と思ったのだった。