進化系のマヌーシュ・ジャズを追求するLes Doigts de l'Homme、最新映像

私は、2002年に結成されたマヌーシュ・ジャズ・バンドのレ・ドワ・ドゥ・ロム Les doigts de l'homme (LDDLH) というバンドが好きで、比較的情報を追っていたつもりだった。でも、気が付けばほぼ2年ほど、彼らの活動を追っていなかった。当ブログで最後に彼らにふれたのは、2018年の1月だ。
asquita.hatenablog.jp

なぜなら、2017年4月にアルバム"Le coeur des vivants"を出してしばらくしてから、あまりライブ映像を見つけられなくなってしまったからだ。しかも、メンバーのリズムギター担当、ヤニック・アルコセルYannick Alcocerは地元リヨンで"Minor Sing"というバンドを結成し、アルバムをリリースしたりしていた。Benoit CONVERTブノワ・コンヴェールも別のバンドで活動しているし、メンバーがそれぞれ忙しすぎて、なかなかライブができないのではないか、と思っていた。でも、それは私の勘違いだったようだ。動きがないので放置している間に、ちゃんとメンバーは活動していたのだった。2017年から2019年にかけて、だいたい平均で年間20本ほどライブしているという記録があった。

というわけで、つい最近10月17日には、フランス、パリ郊外のランブイエ Rambouillet にあるホールでライブを行ったようだ。

メンバーは、リーダーのOlivier Kikteffオリヴィエ・キクテフの他にギターのYannick ALCOCERヤニック・アルコセル、Benoit CONVERTブノワ・コンヴェール、ベースのTanguy BLUMタンギ・ブルム、アルジェリア出身パーカッショニストのNazim ALIOUCHEナジム・アリウシュと、2017年のアルバムのレコーディングに参加したメンバー。
ライブの解説文のよれば、6枚目のアルバム "Le Coeur des Vivants"のツアーが終わった後、彼らはデビュー当時からお世話になっていたようなクラブや小規模ホールを中心にライブ活動を行うことに決めたのだという。

最近彼らの音楽を聴くと、もはやマヌーシュ・ジャズを超越した何か別のものに進化しているような気がする。きっとこのバンドのことだ、小ホールライブハウスでの活動を通じて、さらに自分たちを高めていくんだろう。しばらく、Marciac やVienneのような大型フェスで彼らを見かけることはないのかもしれない。