私の勤務している会社は、2月中旬から全社リモートワークになった。よく、リモートワークに必要な3要素といわれるものがある。
勤怠などの「労務規則の整備」、オフィスにいれば働いている…ではなく、労働に対する成果をきちんと評価する「労働意識の整備」、そしてスマホやWiFi、スマホ、ノートブックパソコン、共同作業ツールのような「IT環境の整備」だ。
私の会社はすでにこれらの要素がすべて整備されていたため、会社の責任者さえ宣言すればすぐにでもリモートワーク切り替えができる状況にはあった。過去にも、たとえば昨年の台風19号(Hagibis)上陸による交通混乱時も、リモートワークの実施は本人の判断にゆだねられていた。ただ、営業日計算で2週間もリモートワークするのは初めてのこと。ちょっと気が付いたことをメモっておこうと思った。
★14日のリモートワークで気づいたこと★
1)運動不足が目立つようになる
はじめは、集中があまりできなかったころもあり、スマートウォッチであるFitbitにセットしてある目標「1時間に250歩は歩く」というのを積極的に取り入れてきた。しかし、後半に差し掛かると、だんだん自宅という職場環境に慣れてしまい、集中して仕事をした結果、ほぼ運動しなくなってしまった。1時間に250歩歩いた回数は、9時間中3回あればいい方で、先週の木曜日・金曜日は何と0回! いくら集中しているとはいえ、何やっているんだ、という感じ。
歩数計をみても、一日自宅にこもっている日の歩数はだいたい3,000歩前後だ。これはよくない。
この騒動で多くのスポーツクラブ等の施設がクローズを決断するなか、私が通っているホットヨガスタジオはオープンを貫いていてくれて、ありがたい。密閉空間が危険とされているせいか生徒数もだいぶ少ないが、こちらとしてはその方がありがたい。週一回くらいは通うように心掛けようと思う。昼休みにちょっと散歩するのもいいかもしれない。なお、体重計には怖くてのれていない…
2)くだらない雑談ができず、人恋しくなる
いつも会社では、向かいや隣の席の人にちょっと話しかけてみたりする。それこそ仕事で思いついたくだらないアイデアを話してみたり、全社メールで受信した、ちょっとツッコみたくなるお知らせなどをその場で話題にして満足するのだ。
それが自宅作業だとできない。チャットを立ち上げるほどでもないし、ましてやビデオ会議で雑談なんてハードル高すぎる。かといって、たとえばビデオつけっぱなしもちょっと抵抗あるな。作業に集中しすぎている自分の顔なぞ、ひと様にお見せできない。
家族と同居している人は、家族に雑談を持ち掛けるのだろうが。
3)身だしなみはちゃんとしたほうがいい
はじめは、ほぼパジャマのようなどうでもいいかっこうで仕事をしていた。でも、そうするとなぜか仕事にも身が入らない気がするのだ。やはりある程度はちゃんとしておくほうがいい。
私の会社は、ビデオ会議の時は「ビデオ機能をオン」するのがなんとなく習慣になっているので、そういう意味でも家だとしても身だしなみは整えるべきだな、と思った。
というわけで、朝おきたら、外出しても恥ずかしくない程度には身だしなみを整えてから仕事を開始するようになった。メガネじゃなくてコンタクトレンズにして、髪型を整えてリップ少々。
4)へやの片付けをしたくなる+ベストな背景を選びたくなる
ビデオ会議オン=部屋の背景がみえるということになる。
もちろん今の会議システムには、背景を差し替えてみえなくする機能などあるのだが、万が一自分の部屋がうつってしまうことだって覚悟しておきたい。どうにかすっきりした背景を求めて、片付けがはじまる。
私は14日間の色々なお試しを経て、窓からの光が逆光となる場所を仕事場に定めた。電子ピアノの上だ。ここだったら、PC内臓カメラがちょっと上目にセットされるため、顎が目立つ変な映り方を回避できるし、強い太陽の光により、自身の顔の映りを光で散らすことができる。
5)自宅に保存してある食べ物の消費量が増える=食品貯蔵量が減る
自宅にいて小腹がすくと際限なく食べてしまいそうなので、なるべく、スナック菓子、しかもポテトチップスのような油が多いものは買いだめしないようにしている。それでも食べたくなると、いただきもののお菓子でもドライフルーツでも何でも、貯蔵しているものに手を出すようになった。おかげで無駄に貯蔵していた食料品が片付いてきた気がする。
缶詰や乾麺、さんざんため込んできた冷凍食品なども、ランチとして消費するようになった。仕事に集中するとあっという間にお昼ご飯時間をすぎる。家にいるからこそ、昼休みをずらしてまで外出して食べにいくのがおっくうになってしまい、運動しなきゃ…という気持ちとは裏腹に、ランチタイムに外に出るモチベーションがまったくなくなるのだ。
いただきものや自分で購入した紅茶や中国茶も色々と楽しんでいる。コロナ騒動が終わる頃には、食べ物が片付くといいな。