今年2月にフランスのアコーディオン奏者リュドヴィック・ベイエールLudovic Beierのニューアルバムが出た。
ギターは、RomaneやAngelo Debarre、Thchavolo Schmitt、Patrick Saussois等の大物と長いこと共演してきたベテランギタリスト、フィリップ・キュルリエールPhilippe (Doudou) Cuillerier 。ベーシストは、Maurizio Congiu 人物だ。知らない名前なので今度調べておこう。3月上旬、まだ新型コロナの騒ぎがここまで大きくない時期に、TSF Jazzのスタジオを訪問していたらしい。
アルバムのティザー広告も、昔の映像が多用された凝った作りになっている。
リュドヴィックのアルバムの情報をもっと集めたかったのだがあいにく情報は見つからず、代わりに池部楽器のウェブサイトにたどり着いた。リュドヴィックのスペシャルインタビューが掲載されている。
www.ikebe-gakki.com
ここで恥ずかしながら私は初めて意識をした。そうだ、そういえば、リュドヴィクのアコーディオンって鍵盤がないぞ、ということを。言い訳をすると、日本ではメジャーな鍵盤式のアコーディオンも、左手部分にはボタンがついているではないか。正面からみるとそんなに見栄えが変わらないので、そこまで意識もしていなかったのであった…。
記事によれば、フランスではボタン式のアコーディオンの方がメジャーだという。鍵盤型と比較したメリットとしては、移調が楽ということ意外に、より幅広い音域を組み込むことが可能だと書かれていた。さらにミュゼットのような音楽はボタン式アコーディオンを使用することを前提に作曲されているとか。リュドヴィックの音がスウィングしているのは、ボタン式アコーディオンも関係していたりして。
マヌーシュ・ジャズやミュゼットの世界で活躍する他のアコーディオン奏者のことも気になって、色々チェック。
マルセル・ロフラーMarcel Loeffler
ジョー・プリヴァJo Privat
ジャン・コルティJean Corti
(写真しかないけれど)トニー・ミュレナTony Murena
ギュス・ヴィセールGus Viseur…は動画が見つからなかったけど、きっとボタン式を使っているのだろう。ほんと、何を今さら…という感じだが、今後はもっと注意深ーくアコーディオンに目を配ろうと思った。