「クソみたいなギターを弾くには人生は短すぎる」。Jimmy Rosenberg がライブしてくれるオランダのギターショップ、"The Fellowship of Acoustics"

オランダのハルテンベルグ市にある小さな村、ベルゲントハイムBergentheim。正直オランダには疎いのだが、有名な都市の近くとも説明しがたく、地図をみてもいまいちピンとこないような場所だ。
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正直決して便利ではないこの場所にあるギターショップ、それが"The Fellowship of Acoustics(TFOA)"である。ウェブサイトによると、このギターショップが設立されたのは2001年。ただし、自分たちの場所が決して便利でないことを考慮し、ヴィンテージギターに投資したり、有名なギター職人との接触を持ち、本当に品質の高いハンドメイド品のギターを取り揃えた上で、宣伝広告活動および広報活動を英語で行うなどして、ビジネスを拡大していったとか。社是は"Life’s too short to play a shitty guitar(クソみたいなギターを弾くには人生は短すぎる)"ですって、なんと江戸っ子ばりに痛快なこと。

こちらはギターショップの紹介動画。8つの部屋にクラシックギターバンジョーアコースティックギター(もちろんジプシーギターも)などがテーマごとに置かれており、試し挽きもできるようになっているとか。コンサートホールがあったりワークショップも行われているらしく、さらにはカフェも併設だとか。本気のギター選びには最高の環境だといえそうだ。

ギタリストでない私がなぜこのギターショップの情報にたどり着いたかといえば、定期的に消息を勝手に確認しているジミー・ローゼンバーグJimmy Rosenbergのおかげだ。オランダの神童ギタリストであったが、ドラッグで何度かシーンから消えかけるも最近やっと復帰しているようにみえるジミーは、ここのギターショップでEastman のGypsy Jazz model(DM)をオーダーしたという。そしてそれを自らピックアップしにきたついでにライブをしたそうで、その様子が動画でアップされていたのだ。おお、いきなりBossa Dorado!!


まだタグがつきっぱなしのギターだが、購入時の試し弾きだけでこんなに贅沢なライブが聴けるなんて素敵すぎる。