芸大出身のシティポップ歌手、和田加奈子のアルバム「KANA」LPリイシュー。今井美樹好きならはまる!

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夏に向かうこの季節、たまにシティポップが聴きたくなってしまう。
とはいえ、自分が持っているCDだけだとどうしても飽きるので、YouTubeのシティポップ特集を流していたら、和田加奈子という人の曲の虜になった。


歌手の名前も、「誕生日はマイナス1」という曲名も知らなかったのだが、なんだこのキャッチーな感じは。ちょっと調べてみたところ、すでに引退している歌手だということがわかった。オフィシャルサイトがないのでWikiを確認したところ、東京芸術大学美術学部彫刻科在学中にバンドを組み、1985年にデビューしたそう。そうか、まだ私が洋楽にハマっていた頃か。パートナーは「バラが咲いた」でお馴染みの歌手、マイク眞木だとか。
いや何が驚いたって、30年以上前にもなる1991年には引退しているというのに、2006年にベスト版「ゴールデン☆ベスト」がリリースされている上に、令和に入ってからもCD化が決まり次々とリイシューされている。おまけに、明日5月19日に、サードアルバム「KANA」のLPがリイシューされるというとか。
merurido.jp


お亡くなりになって10年以上経つのに今もシティポップの牽引役として名前が残る松原みきもさることながら、今だに注目され続ける和田加奈子、すごいな。

で、この曲をずっと聴いていると思い浮かぶ曲が2つ出てきた。
まずは、ベースに入っている音が、どうしてもEW&FのLet's grooveを彷彿とさせる。
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そして2曲目がこれ。今井美樹が90年にリリースしたアルバム「retour」に収録されていた「雨にキッスの花束を」。何なら、途中に笑い声(というか台詞)が入ったりするようなところの雰囲気までそっくり。でも、この曲は「マネしたでしょ」みたいな嫌な感じは全くなくて、和田加奈子作品へのトリビュートという感じかな。ちゃんとKANらしい、そしてCメロ含めて時代をまとった洗練なアレンジになっていて素敵だと思う。当時は歌詞にキュンときたりしていたが、時を経てもやはり相変わらずいい曲だ。私はこの曲が好きすぎて、メロディラインを聴くと今でもうるうるしてしまう。あーあ、こんな素敵な曲が入っているから、今井美樹のCDは断捨離できない。
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和田加奈子の他の作品もチェックしてみようと思った。