山代温泉は、約1300年前に行基という僧が霊峰白山へ修行に向かう途中、一匹のヤタガラスが羽の傷を癒している水たまりをきっかけに温泉をひらいたのが始まりだとか。以来、文化人にも愛され、賑わったそう。
せっかく山代温泉に泊まったので、少しだけ街中をぶらぶらすることにした。
歩いていて、まず目に入ってきたのが「ロマンティカビル」という、ちょっとレトロな雰囲気を出しているビル。夜に飲みに来る方が楽しいかもしれない。
そのまままっすぐ服部神社へ。階段がすごいので、お参りはやめてしまった...すみません。代わりといっては何だが、お隣の薬王院温泉寺へお参りに。この温泉寺の初代住職の明覚上人が五十音の創始者だとか。だから、五十音の碑みたいなものがあるのか。
街の中心にあるのが、共同浴場の「総湯」と「古総湯」。両方ともリノベされているようだが、とくに古総湯は明治時代の総湯を復元したとのこと、浴室の床や壁の九谷焼のタイルが写真でみる限りはすごく素敵そうだった。今回は時間がなくて入る時間はなかったけれども、山代温泉は総湯/古総湯以外にも立ち寄り湯もたくさんあるので、長居しながらこれらを制覇するのも、山代温泉の楽しみ方になりそうだ。
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街並みには焼き物の里を思わせる壁も。時間があれば九谷焼の美術館とか行きたかったな。
でも、やはり空腹を満たしたかったので、「手打ちそば 加賀上杉 」へ。天ぷらそば、美味しかった! 一緒に飲んだ純米酒「やましろ」は、なんと山廃仕込み復活の立役者であり、酒造りの神様などと呼ばれる農口尚彦に造ってもらった製法で醸造している日本酒だとか。天ぷらそばがくるまでに、板わさと「やましろ」で待つのは最高の時間の過ごし方だった。
山代温泉も色々なプロモーションをかけているようで、たまにびっくりするような広告ポスターをみてびっくりしていたが、これは推せる場所だと思った。街中にいい酒屋もあって、毎晩酒盛りをするための良いお酒も調達できるし、交通の便も良い。ここはまた来てみたい。