21世紀初頭に展開されたさまざまな広告を紹介するという展示会に行ってきた。まずは、常設の広告の歴史から鑑賞したが、江戸時代の広告は豊かでセンスも抜群だと改めて感じた。その他印象に残ったのは、以下の2つ。
まずは、杉浦非水の三越ポスター。言わずと知れたグラフィックデザインの第一人者で、三越呉服店の図案部で活躍した方だ。以前こちらの展示会で初めてその存在を知ったデザイナーさんの作品が当然のようにアドミュージアムにも掲出されていた。
fukuoka-kenbi.jp
丁寧な色使いと大胆な構図...今見てもおしゃれすぎる。
次に、戦時中のポスター。文字だけのポスターもあってどれも戦況の厳しさを物語るものばかりなのだが、いずれもセンスが良いのは何故だろう。
常設展のリストはこちらからみられます。
www.admt.jp
次に企画展を見た。ここ、いっくらでも時間が過ごせるなぁと思いつつ、懐かしいと思ったものをいくつか記録しておきたい。
まずはユニクロが昔やっていたUniqlock。みんなスクリーンセーバーを使っていた時代、これをダウンロードするのが流行っていたことを思い出した。ひたすらユニクロの服を着た人たちが美しい仕草で踊るのを映像化し、刻む秒と共に魅せるコンテンツなのだが、好きだったなぁ。
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2011年の東日本大震災の翌日に流れるはずだった、九州新幹線のCM。結局CMとしてはながれず、YouTubeでこれを見て感動していたのを覚えている。何よりも驚いたのは、今見ても涙が出るということ。どういうことだろう。音楽、あるいは映像とあの時の気持ちが深く結びついてしまっているのだろうか。
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こんなキャラクターも思い出してしまった。ペプシマン!
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最近のCMは、自分があまりテレビを見ないこと、また見ていたとしても流行りのCMのターゲット層から外れていることもあり、ピンと来ることはなかった。寂しいことです。これでもソーシャルメディアのトレンドにはまあまあついて行っているつもりだったのだが。広告クリエイティブの変化は凄まじい、そして今後も予測不能である中で、どうやってマーケティングをして広告を打っていくのが良いか、模索してく必要がありそうだ。
過去のCM,それこそ今やテレビで干されてしまった芸能人や、解散してしまったグループのCMもアーカイブから引っ張り出すことができるのはいいね。次回の企画展も楽しみにしています。
こちらは、シャチハタによる浮世絵擬似体験ができるスタンプ。青の色が弱かったなぁ…