友人に誘われて、Aubrey Johnson(vo.) & Randy Ingram(pf.)のライブへ行った。
オーブリー・ジョンソンAubrey Jonhsonは、現在ニューヨークをベースに活躍するボーカリストで、その実力はWestern Michigan Universityに通う学生時代から有名だったらしい。パット・メセニー・グループのキーボード奏者、 ライル・メイスLyle Mays を叔父にもち、いくつかの大学でジャズボーカルを教えるだけでなくグラミー賞受賞アルバムにも多数参加するなどの華々しい経歴を持つ。ピアノのランディ・イングラム Randy Ingramは、アラスカ、アンカレッジ生まれのピアニストでこちらもニューヨークで活躍中だ。彼がメンターとして挙げているピアニストのフレッド・ハーシュFred Herschは ランディについて“Randy Ingram is among the vanguard of young jazz pianists on the New York scene. He plays with finesse, thoughtfulness and passion.ランディ・イングラムは、ニューヨークのジャズシーンにおける若手ピアニストの最前線で活躍しています。彼の演奏は繊細さ、思慮深さ、そして情熱を兼ね備えています"とコメントしているとか。映画「Monica Z(ストックホルムでワルツを)」ではビル・エヴァンス役を演じたとは知らなかった。
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ランディはオーブリーと" Play Favorites"というアルバムを出しており、今回のセットリストはこのアルバムからのものが多かった気がする。始まってすぐ、「あ、この人はブラジル音楽大好きなんだな」ということはすぐわかった。あらかじめ予習してこいよ、という話なのだが。
ジャズスタンダードの透明ボイスにうっとりしつつ...
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Billie Eilishのレパートリーをぶち込んでくることにハッとした。
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ブラジル音楽のレパートリーは、アルバムに収録されていたJobimのOlha Mariaだけでなく、ミルトン・ナシメントの"Travessia"とか、Djavanの"Flor de Lis"なんかも聴けて、大変よかった。
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スキャットの素晴らしさ、高音域から低音域までバチっと決めてくるその正確さは特筆すべきだと思った。ジャンル違いとはいえ、最近K-POPのシンガーで上手だと思っていた人も霞んでしまう素晴らしさ。ただし、ニューヨークを基盤に活躍する実力派なのにオラオラ感とか押し付けがましさ、華やかさは少なく、素朴なライブを繰り広げるお二人の魅力にすっかり引き込まれてしまった。素晴らしいライブだった。満席じゃなかったのが信じられない!
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こちらの記事にも、オーブリーの魅力を知るヒントがたくさん隠れているので、ぜひご一読ください。
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