勝山左義長祭り：2023年、2024年の印象まとめ

福井県勝山市に300年以上前から伝わる奇祭「勝山左義長」。毎年2月の最終土・日曜日に行われるこのお祭りが大好きで1年おきに通っていたが、2020年2月、ちょうどコロナ騒動が始まったくらいのタイミングを境に、2021年、2022年とどんと焼きのみの開催となり、櫓は出なかったので、私も勝山訪問を諦めていた。
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私はその翌年、2023年、2024年に左義長まつりを見る目的で勝山に行ってきたので、こちらにその記録をいくつかの視点で記録しておこうと思う。

酒蔵まつり@一本義久保本店
2023年、一本義久保本店で毎年行われる酒蔵祭りは中止だった。まあ、もとい左義長祭りをやるかどうかもギリギリの判断だったと思うので、仕方ないか。でも、酒蔵でグラス買って色々なお酒を試したり、奥の方で酒粕のつかみ取りやったり、左義長祭り限定で購入できる槽口（ふなくち）を買ったり、酒蔵で働く皆さんとおしゃべりしたりと、楽しかったんだけれども。ちなみに2024年も酒蔵まつりは中止で、かつ会長の久保善央がさぎっちょの数日前に亡くなるなどの訃報も聞いた。
代替わりした一本義久保本店は、今後「酒蔵まつり」というのは開催しないことに決めたという発表文を出していた。すごく残念だが、これからもいいお酒を作っていってほしい。

お蕎麦屋さん色々
勝山在住の友達が贔屓にしているお蕎麦屋さん、「手打ちそば八助」。2023年に行ったときは、お蕎麦屋脇の駐車場にてプラスチックケースに入ったお蕎麦を食べる、という蕎麦提供方式になっていた。

確かに広いお店ではないし、仕方がないか...。たまには駐車場で食べるお蕎麦もオツなものだった。

さて、2024年。八助に行こうとしたら、混雑しすぎてどうしようもない。これではちょっと遠くの立川区で始まる一番太鼓に間に合わない！　というわけで、友達が勧める「おいしい、ちよ鶴」というところへ。ここ、記憶が正しければスコーンとか大福とか売っているカフェという感じのお店なのだが、実は季節限定の手打ち雪室そばで作ったお蕎麦も名物だという。友人の真似をして、「焼きさばおろし」を食べたが、これはまた美味しかった！　

左義長祭り開催期間中にお蕎麦を食べるのはなかなか至難の業になってきているのだが、そんな中でも変わらず開催しているのが、勝山市内の蕎麦愛好会「かっちゃま弁天そば会」が運営する蕎麦テント。ここのおろし蕎麦も天ぷらそばも間違いないので、お祭り期間中はここのお蕎麦を食べるのがベストかもしれない。

ちなみに、2023年に偶然見つけたのは、絵利菜の「おろしそば福井」というポスター。ご当地ソングを歌っているであろう福井市出身の歌手、五代ショウの「奥越雪の火祭」とともに目に焼きついていた。火祭りはともかく、おろし蕎麦も歌にするのか、演歌の世界って面白いなぁと思って。

そうしたらなんと2024年、絵利菜さんがプロモーションでさぎっちょにいらっしゃって、上長渕の櫓の上でおろしそばの歌を歌っていたのだ。なんだかすごい瞬間に立ち会った気持ちになった。

新幹線開通も見据えて、2023年リリースされたのだだというこの福井県ソングは、こんな感じだ。
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上郡の櫓が出なかった！　2023年

長いコロナのせいで、2023年は櫓を出していない地区があった。これはなかなかの衝撃である。だって、お祭りの存続に関わる話だと思ったから。でも、櫓がなければ地面でやっちゃう。普段は櫓の中にいて見えない人たちがみんな見えて、今か今かと自分の出番を待っている。すごい活気を感じた。2024年には上郡の櫓はちゃんと復活していた。なるほど、コロナ期間を利用して櫓を改修していたんだね。

ちなみに2024年は、ダイドーグループ「日本の祭り」に取材されていた。今のところwebなどで公開はされていないようだが、いつか公開してほしい。

3月24日（日）午後1時から🕐

ダイドーグループ #日本の祭り
「未来へ響け！さぎっちょばやし～ #福井県・勝山市　勝山左義長～」 #勝山市の春を呼ぶ #勝山左義長。
町中に櫓が立ち並び、浮き太鼓を打つ。
祭りを愛する人々が４年ぶりの完全復活を遂げた
勝山左義長に込めた思いとは。#FBCテレビ pic.twitter.com/vdWiqPcn63
— FBC（福井放送）公式 (@FBC_PR) March 22, 2024