「日本×エチオピア民謡交換プロジェクト」とは、2021年に始まった、日本とエチオピアのミュージシャンの間で誕生した、お互いの民謡を交換しようというプロジェクトだ。"対話する民謡~シンパシィを喚起する音楽を通じたインタラクティブ・コミュニケーション~"をテーマに、エチオピアのバンド、Moseb Bandと日本の民謡グループ、こでらんに〜が、双方の国の楽曲を演奏するなどコラボレーション公演を実施することで、芸術を通じてお互いの国と交流を図った。私がこのプロジェクトを知ったのは、昨年のチキンシャックにおけるこでらんに〜のライブでのこと。2024年10月18日に田町でライブがあることを知り、早速申し込んでみた。




Webサイトによると、Moseb Bandは、2012年に首都アディスアベバで結成されたエチオピアの伝統音楽バンドです。6人の伝統楽器奏者で構成されているとのこと。エチオピアの横笛Washent(ワシント)、撥弦楽器MashinQo(マシンコ)、エチオピアの竪琴Kirar(クラール)、伝統的なドラムKebero(カバロ)がその伝統楽器で、竪琴のクラールに3種類あるようだ。グループ創設者兼リーダーは、横笛奏者のタセウ・ウェンデムTasew Wendem氏。ただし、このかたの来日は叶わず、(エチオピアからミュージシャンを招聘するには、日本の入国Visaが整っていても、エチオピアの出国や再入国が拒まれるようなケースもあり、慎重な準備が必要な様子)、代わりにワシントはアスラット・ボセナAsrat Bosena氏を迎えていた。ちなみにその他の来日メンバーは、Mosad Bandのクラール奏者ディメトロス・エマワイェウDimetros Emawayew と、カバロのビルク・アンダーソムBiruk Andersomだった。
こでらんに〜の津軽三味線奏者、秋山和久氏がこのプロジェクトの手法についてこの記事でコメントされているので、ぜひ読んでほしい。
jicamagazine.jica.go.jp
なお、エチオピア・アートクラブ代表理事の山本純子氏の言葉を通じて日本の「ヨナ抜き音階」がエチオピアの『テゼィタ』という音階と同じだ、ということを知った。まさにピッタリの組み合わせだったんだなぁ。


ライブは、それぞれの国の音楽を楽しめるラインナップだったが、一番記憶に残ったのが「エチオピア音頭」という曲だ。なんでも、エチオピア音楽のライブ配信で、日本の音頭っぽい音楽を見つけて、これから構想を得たそう。以下の動画の2時間20分のあたりくらいの音だろうか。
www.youtube.com
インスパイアされた曲に日本語歌詞をフレディ塚本氏が書き下ろして完成したそうだ。すごい、ちゃんと音頭になっている。
www.youtube.com
セットリストは記憶にないのだが、「貝殻節」にエチオピアの伝統楽器が絡む様に違和感がなくてびっくりした。
www.youtube.com
エチオピアの音楽に合わせてただ踊るのは予想通りだが、炭坑節の振り付けを合わせて踊ったりするのも新鮮だった。この日に会場でもらった「民謡交換プロジェクトを10倍たのしむためのエチオピア&日本の民謡ガイド」という冊子、大事にします。オフィシャルページで発見した、出演者たちの記念写真はこちら。いやぁたのしかったなぁ。
