
バンドネグロは2010年にポーランド・ボズナンで結成された4人組のタンゴアンサンブルで、伝統的なアルゼンチンタンゴとタンゴ・ヌエボを中心に、ジャズやクラシック音楽の要素も取り入れながら独自な音楽を創作しているグループだ。2019年には、タンゴの本場であるアルゼンチンでも5週間のツアーを行って成功を収めたらしい。また、2025年の初旬には、アストル・ピアソラの孫、ダニエルとルシオ・バルドゥイニを迎えた新作もレコーディングしたらしい。つまりポーランドの若者が始めたタンゴグループは、本場でも認められたと言えるだろう。そんなすごい人たちが武蔵野公会堂に来るということだったので、10月8日(水)のライブに行ってみた。

メンバー
ミハウ・グルフカMichael Glowka(バンドネオン/アコーディオン)
ヤクブ・チェホヴィッチ Jakub Czechowicz(ヴァイオリン)
マレク・ドレツキ Marck Dolecki(ピアノ)
マルチン・アントコヴィアク Marcin Antkowiak(ベース)
実はバンドのメンバーは全員、日本のアニメやゲーム、音楽などから大きな影響を受けているとかで、プログラムに坂本龍一の戦メリが選ばれていた。中でもベースのマルチンが、アニメ等の影響なのか滑らかな日本語の発音でMCを務めていて度肝を抜かれた。彼の日本語はこのコンサートの盛り上げに一役買っていたに違いない。なお、マルチンはこのバンドの作曲家としても実績が多いようで、今回のプログラムでは、「Podertango」「Milonga Del Tiempo Presente(今を生きるミロンガ)」「Cuyo(クーヨ)」「Patagonia(パタゴニア)」「Osvaldo(オスヴァルド)」「Tenderness(テンダーネス)」「Vislumbrar(予感)」と、なんと7曲も演奏していた。
もちろんピアソラの曲もいくつか演奏していた。プログラムの解説によれば、「Michelangelo '70」という曲は、「Libertango」と並んでピアソラが生み出したタンゴ・ヌエボの代表作らしい。そして、「Adios Nonino」は、ピアソラが父親の死を受けて作曲したとかで、タンゴ音楽の中で一番演奏・録音される曲とか。「Zum」という曲も演奏されたが、やはりLibertangoが一番印象的だったかな。いや、Stingの名曲、Englishman in New York のカバーだったか。ずっと座っていたバンドネオンのミハウがやおら立ち上がって演奏をし始めたので印象が残ったのかもしれない。
彼らの映像を観るにつけ、タンゴダンサーのパフォーマンスと共に演奏を聴くことができたら、また印象も違ったんだろうなぁと思った。
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映像で見るよりもはるかに若々しく初々しいBANDONEGROがこれからどのように枯れていくか、見守っていきたい。