とにかく楽しいチャラン・ポ・ランタン@武蔵野市民文化会館


2009年に結成、唄うたいのももと、アコーディオン小春によるユニット、チャラン・ポ・ランタンCharan-Po-Rantanについては、フランスのマヌーシュ・ジャズとかミュゼット、あるいはバルカンブラス等を乱聴きする身として、彼女たちが活動し始めた頃から存在は認識していたが、特に活動を追うまでフォローすることはなかった。「逃げ恥」のオープニングテーマに決まった時に、ますます活躍しているなぁと思ったくらい。
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そして昨年、たまたまTiny Desk Concert Japanに出演しているのをみて、活動15周年を知り、紅白歌合戦でボーカルのモモが椎名林檎と共演しているのをみてだんだん興味が湧いてきた。
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そんな折に知った武蔵野市民文化会館のコンサート、これは行くしかないでしょ! 

公式グッズのフラッグを持つか、スカーフを巻いているのが、普段からのガチファン勢のようだ。そしてパンフレットにある通り、今回は親子参加も推奨されていたため、ちびっこ観客が多かった。まず度肝を抜かれたのは、リオのカーニバルばりにド派手な衣装。なんでも姉妹の衣装はお母様の手づくりとか。そしてちょっとツンデレな感じのMC運びというか楽しませるのが上手で、もはや子供の鳴き声やぐずる声までもMCに取り入れていく、その即興性は、大道芸人として鍛えてきた才能なのかもしれない。どんどん引き込まれていってしまった。

「オー・シャンゼリゼ」のようなシャンソンスタンダードが期待通りだったのはもちろん、「恋と呼ぶなら」「無神経な女」「ぽかぽか」のようなオリジナルソングも、ちゃんとノリやすい仕掛けがあって、楽しむことができた。無神経な女については、まさに今の私の歯の状態を歌ったようなものでもあるのだが、若いうちからこの歌を使うなんて、本当、どういう歯をしているのか小春嬢は。
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新曲だという「Viva」は、私の中ではメキシコのマリアッチを彷彿とされるような、不思議な曲だった。小春嬢の出産などもこの曲ができた動機にもなっているのかな。「ポックリしねやしないさ今は」って本当そうなんだよね。
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即興性という意味では、「会場のどんなリクエストもサンバにしてみせる」という企画が楽しかった。武蔵野市のスタッフからもリクエストされていたそうなので、名物企画なのだろうか。初めの振り方がいいのか、会場のお年寄りもお子さんも仕込みかと思うくらいリクエストがいいところを突いてくる。おまけに、私の席のすぐ近くに、大きな声でもも嬢や小春嬢の問いかけに答える子がいて、「リクエストにすぐに答えるなんて嘘じゃん」「遅いよまだー」なんてヤジともつかぬことをいうので、これにもついニヤけてしまう。このクマが出まくる昨今「森のクマさん」をリクエストしてきた女の子のセンス、最高だった。

アンコールにもあっさり登場して、もも嬢が会場を有線マイクが届く限り動き回って歌った「バラ色の人生」で完全に惚れてしまった。化け物みたいな歌唱力で、舞台のみんなもお客さんも楽しんでいた。満足度高すぎて、お腹いっぱい!