ムノツィル・ブラスMnozil Brassとは、ウィーンの音楽学校コンセルバトワールの目の前にある居酒屋「Gasthaus Mnozil」に集まったアーティストたち7人により1992年に結成されたブラス音楽集団らしい。「コンサートが楽しいらしくて、すぐチケットが売り切れるんだよね」という話を聞いて、早速チケットを買ってみたのだった。ヨハン・シュトラウス2世の生誕200周年を祝ってシュトラウス記念プログラムということで、結構知っている曲も多いから楽しめるかな、と思っていた。

創設メンバーであるトランペットのThomas Ganschはステージでは意外におとなしい感じ? もう一人の創設メンバーであるトロンボーンのLeonhard PaulとトランペットのRoman Rindbergerが長髪でシュッとしていて目立つ感じだったが、Zoltan Kissというトロンボーン奏者のトロンボーン裁きに目を奪われてしまった。演奏はみんなすごくて、特に弦楽器で演奏するような曲を吹きこなしてしまうところに実力を見た。パントマイムあり、歌あり...言葉が通じない国でも魅せる舞台を作るところに人気の秘密があるんだろうな。


プログラム
1. ウィーン、我が夢の街 Wien, Wien, nur du allein (Wien, du Stadt mainer Träume)
作曲:ルドルフ・ジーツィンスキー (Rudolf Sieczynski)
編曲:レオンハルト・パウル
2. トリッチ “トラッシュ” ポルカ Tritsch “Trash”
作曲:ヨハン・シュトラウス (Johann Strauss)
編曲:トーマス・ガンシュ
3. “ばらの花束 – Der Rosen‘strauss’
a)ばらの騎士 - 組曲 Der Rosenkavalier – Suite
作曲:リヒャルト・シュトラウス
編曲:レオンハルト・パウル
b) 私の母はウィーンっ子だった Mei Muatterl war a Weanerin
作曲:ルートヴィヒ・グルーバー (Ludwig Gruber)
編曲:レオンハルト・パウル
c) イット マスト ビー シュトラウス It must be Strauss
作曲:ジョージ・ガーシュウィン (George Gershwin)
編曲:レオンハルト・パウル
4. スタッカート・ポルカ Staccato Polka
作曲:レオンハルト・パウル
5. ラ・ヴァルス La Valse
作曲:モーリス・ラヴェル (Maurice Ravel)
編曲:ゲアハルト・フュッスル
6. アダージョ KV361 Adagio
作曲:W.A モーツァルト(W.A Mozart)
編曲:ゲアハルト・フュッスル
7. 入場行進曲 Einzugsmarsch
作曲:ヨハン・シュトラウス(Johann Strauss)
編曲:トーマス・ガンシュ
8. 春の声ワルツ Frühlingsstimmenwalzer
作曲:ヨハン・シュトラウス(Johann Strauss)
編曲:レオンハルト・パウル
9. ダイ ウィズ ア スマイル Die With a Smile
作曲:Stefani Germanotta, Peter Hernandez, Dernst Emile II, James. Fauntleroy,
Andrew Wotman
編曲:トーマス・ガンシュ
10. テープは切られた Bahn frei
作曲:エドュアルト・シュトラウス (Eduard Strauss)
編曲:レオンハルト・パウル
11. ポルカ・マズルカ 「ナスヴァルデリン」 Op.267 Die Nasswalderin - Polka mazur Op.267
作曲:ヨーゼフ・シュトラウス (Josef Strauss)
編曲:ゲアハルト・フュッスル
12. “ウィーン” Vienna waits for you
作曲:ビリー・ジョエル (Billy Joel)
編曲:レオンハルト・パウル
13. “これはスペインの夜の魔法です“ Das ist der Zauber der spanischen Nächte
作曲:エルンスト・フィッシャー (Ernst Fischer)
編曲:レオンハルト・パウル
14. スペイン Spain
作曲:チック・コリア(Chick Corea)
編曲:レオンハルト・パウル
15. 美しく青きドナウ Die Donau so blau (Donauwalzer)
作曲:ヨハン・シュトラウス(Johann Strauss)
編曲:トーマス・ガンシュ
アンコール
リアル エステート Real Estate
作曲:トーマス・ガンシュ
a) ハイウェイ トゥ ヘル Highway to Hell
作曲:Bon Scott, Angus Young, Malcolm Young
b) バック イン ブラック Back in Black
作曲:Angus Young, Malcolm Young, Brian Johnson
When You're Smiling
(以上、webサイトより転載)
シュトラウスの曲、もっと知っていると思っていたのだが、「美しく青きドナウ」くらいしかピンとこなかった自分に驚く。「南国のばら」「雷鳴と稲妻」「アンネンポルカ」もそうじゃないか...と思って調べてみたら、wikiにはざっと500曲ほどリストアップされていた。そもそもの作曲した数がすごかった。それでも聞き覚えのあるフレーズはたくさん出てきたので、楽しむことはできた。チックコリアのSpainのブラスアレンジはカッコよかったなぁ。そして、よくあんなに走ったり演技したり色々しながら演奏を続けることができるなぁと感心した。
ヨハン・シュトラウス2世の楽曲一覧 - Wikipedia
なお、彼らが結成したという「Gasthaus Mnozil」は、Google Mapで検索すると"Zum Kellergwölb(Mnozil's Restaurant)"という居酒屋とイコールのようだ。コミカルな雰囲気の彼らだからこそ、一度は彼らのホームである居酒屋で演奏を聞いてみたいなぁ。
www.kellergwoelb.com