ヴァイオリンの高木凛々子氏が参加することもあり、ヴァイオリンの名曲が多く含まれたラインナップであった。彼女の使っていた楽器は、ストラディバリウス(1702年)Lord Borwickというもので、ストラディバリウスの「黄金期」に作られたものらしい。
プログラム
スッペ:喜歌劇《軽騎兵》序曲
エルガー:愛の挨拶
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
サラサーテ:カルメン幻想曲 op.25
ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》ハ短調op. 67
どれも聴きやすい曲ばかりのプログラムだったが、カルメン幻想曲が特に楽しめた。ビゼーのカルメンのいいとこどりかつ、ヴァイオリンの技巧を堪能できた。コバケンこと小林研一郎氏は、丁寧で礼儀正しい感じ、そして「僕の日本フィル、すごいでしょ」という感じで誇らしげに各担当者をフィーチャーしてくれるところが好きだ。炎のコバケンという愛称があるようだが、私には彼の団員一人ひとりに対する思いやりの深さが垣間見えるところが好きだ。お馴染みのアンコール「ダニー・ボーイ」は毎回ちょっと涙が出てきてしまうのだ。
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