Jazz Manouche
近年、旅に行きすぎたのと、K-popにかまけすぎてなかなかマヌーシュ・ジャズ関連情報がカバーできなかったのだが、最近ちょっといいなぁと思ったミュージシャンがいたのでこちらに記録しておこうと思う。ウェブサイトによると、Fanou Torracinta(ファヌー・…
フランスの東、ドイツ及びルクセンブルク大公国と国境を接するモゼル県フォルバックForbachにて2018年から始まったマヌーシュ・ジャズ・フェスティバル「Festival de Jazz Manouche Forbach」。 asquita.hatenablog.jpコロナの期間中は開催を見合わせていた…
新しいジャズフェスを発見した。開催場所はポルトガルのアルマダという、国内第6位の都市。どうやら2022年、コロナが明けるかどうかの微妙な時期に始まったフェスティバルらしい。なぜポルトガルでマヌーシュ・ジャズフェスが始まったのだろうか。とりあえず…
マヌーシュ・ジャズギタリストとしてはもちろん、マヌーシュ・ジャズに特化したギター学校を運営したり教科書の執筆歴もある、マヌーシュ・ジャズを語る上で欠かせないミュージシャン、Romane。ちょうど今年の頭に、Romaneの息子たちの活躍についてこちらに…
Jazz San Javier(サン・ハビエル国際ジャズフェスティバル)は、スペイン・ムルシア州の地中海に面した都市、サンハビエルで1998年以来毎年行われているジャズフェスだ。このフェスに招待されるジャズミュージシャンは幅広く、今年のプログラムを見るとジャ…
アドリアン・モワニャールAdrien Moignardとアントワーヌ・ボワイエールAntoine Boyer。二人ともいわゆるジプシー、ロマの出自ではないものの、マヌーシュ・ジャズの世界で若い時から活躍し、その実力を認められたギタリストだ。アドリアンは、1985年生まれ…
チャ・リンベルガー Tcha Limbergerは、ベルギーのマヌーシュ系音楽一家に生まれたマルチな才能を持つミュージシャンだ。父親も祖父もミュージシャンで、ストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg は彼の甥っ子にあたるとか。特筆すべきは、だいたいラ…
フランスのINA(国立視聴覚研究所)は、世界最大規模と言われる映像アーカイブをina.frというWebサイトで公開しているのだが、ここでマヌーシュ・ジャズにまつわる興味深い映像を見つけた。1967年のものらしい。舞台はフランス、ロワール県のコミューンであ…
マヌーシュ・ジャズをかじる人なら必ず聞いたことのあるギタリストのアドリアン・モワニャールAdrien Moignardとディエゴ・アンベールDiego Imbert。アドリアンは、自分のトリオでも活躍しているし、Selmer 607のメンバーとして知っている人もいれば、シリル…
ハンガリーのブダペストで最近始まったジャンゴ・フェスのことを知った。昨年8月に開催された第二回のイベントには700名が集まったそう。 フェスを主催するのは、ダヴィド・カダールDávid "Cooper" Kádárというポーランド人ギタリストで、自身もリーダーとし…
フランスのアルザス地方、バ=ラン県サヴェルヌSaverneで生まれたギタリスト、サンドロ・ロリエSandro Lorierが昨年10月に出演した"Nancy Jazz Pulsations"のライブ映像を見つけた。父親のパキートPaquitoも有名なギタリストで、とくにアルザス地方で行われ…
"Kings of Strings"-キングス・オブ・ストリングスは、オーストラリアのギタリスト、トミー・エマニュエルTommy Emmanuelが、オランダのストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenbergと、マケドニア出身のギタリスト、ブラッコ・ステファーノフスキーVlatko…
10年くらい前からマヌーシュ・ジャズを聴いている人なら、ロマーヌRomaneの名前を知っているだろうか。古くは、New Quintet du Hot Club de Franceのメンバーとして、ジャンゴ・ラインハルトの息子、バビク・ラインハルトBabik Reinhardt、トリビュートアル…
旅行とK-POPにかまけてなかなかマヌーシュ・ジャズ情報が得られていない私に、このBlogを読んでくださっているらしい方からご連絡をいただいた。なんでも、ジャンゴ関連のアルバムが出るので、そのことについて情報収集をしてみないか、と。ああ、本当に気ま…
1994年生まれのSinti系ヴァイオリニスト、ドイツのアウグスブルク出身のサンドロ・ロイSandro Roy。幅広いジャンルを若くして学んだというその才能を武器に、ファーストアルバム"Where I Come From"では、Marcel Löfflerと共演してマヌーシュ・ジャズを演奏…
Maisons-Laffitte Jazz Festivalは、パリ郊外にあるメゾン・ラフィットで街を挙げて行われるジャズフェスだ。2022年で18回目の開催となるフェスなのだが、コロナ中はオンライン開催を強いられたり、2021年は例年より海外からのアーティスト招聘に制限があっ…
オランダでギタリストが愛読するであろう雑誌"Gitarist"。"StageCoach Sessions" は、この雑誌Gitarist傘下で オランダ人ギタリストでギター講師歴も長いMatthieu Brandtが主導する プロジェクトらしいのだが、こちらになんと、あのモーゼス・ローゼンバーグ…
1991年以来、イタリアのモンテロドゥーニMonteroduniという町の中世のお城で行われる、エディ・ラング・ジャズ・フェスティバルEddie Lang Jazz Festival。アメリカのフィラデルフィア出身で、フェスの名前にもなっているエディ・ラングは、かつてリズム楽器…
ドイツのアウグスブルクで毎年開催される音楽フェス、"International Django Reinhardt Festival Augsburg"は、その名のとおりジャンゴ・ラインハルトによって作られ広められたジプシージャズ/マヌーシュ・ジャズの祭典だ。かつては「Django Reinhardt Memor…
ドイツのシュトゥットガルトStuttgartにあるジャズクラブKisteが主催するイベント"Jazz Franco-Allemend"のことを知った。シュトゥットガルトは自らを「ジャズの街 "Jazzstadt Stuttgart"」と称しており、積極的にジャズ関連のイベントを開催している。今回…
パリから20キロほどの近郊にあるコンフラン=サントノリーヌConflans-Sainte-Honorine(イヴリーヌ県)で行われているジャズフェスを見つけた。きいたことない街だと思ったが、この街の名前とともに検索されている単語をみて思い当たった。週刊紙「シャルリ…
2021年は、ジャンゴ・ラインハルトの孫、David Reinhardtが率いるDavid Reinhardt Trio結成から20年の節目だった。結成時のメンバーはDavid以外にノエ・ラインハルトNoé Reinhardtとサミー・ドーサSamy Daussatという実力派グループだったが、今やDavidは教…
我らがビレリ・ラグレーンBiréli Lagrèneが、2022年5月6日にニューアルバムをリリースするらしい。タイトルは"Solo Suites"。なんでもビレリがスタジオレコーディングによるソロアルバムを出すのは初らしい。すでにビッグバンドでの競演も経験済みだし、ビレ…
2021年7月に北ドイツの都市ヒルデスハイムHildesheimで行われた"Hildesheim Guitar Festival Django Reinhardt"。この街はドイツで最古かつ最大のジプシー/シンティのコミュニティがあることから、「シンティの文化的首都Cultural Capital of the Sinti」と…
2021年1月17日に、オランダのユトレヒトにある現代音楽用の劇場施設TivoliVredenburgで行われたバーチャルライブのストリーミング映像を見つけてしまった。メンバーをみるだけで、涎が出るようなメンバーだ。ところで、グループの名前に「Rosenberg」の文字…
本日1月23日はジャンゴ・ラインハルトの生誕記念日だ。1,2,3という具合に数字が並んでいて日にちが覚えやすいこともあり、この日にたまたま気がつくと、我が家のライブラリからマヌーシュ・ジャズを聴いてみようという気分になる。でも今日はいい動画を見つ…
昨年はビレリ・ラグレーンBiréli Lagrèneの音楽活動40周年だったらしい..というわけで、地元フランスのテレビ局が特集をしていた。ここでビレリが話している言葉は、たぶんフランスの地域語の一つであるアルザス語だ。私にはドイツ語がわからないので100%の…
マヌーシュ・ジャズを聴きながらクリスマスを過ごしたい人もいるだろう...というわけで、ここに情報をまとめておこうと思う。こちらは、Minor Swingのメロディにのって歌う"C'est le jour de Noel."(今日はクリスマス)。 asquita.hatenablog.jp"Let It Sno…
サモワ-シュール-....という単語を見たら、その後にはなんという単語がくるだろうか。 はじめて "Samois sur Suisse"という字面をみた時から、これは絶対にマヌーシュ・ジャズ・フェスティバルだろうという感覚があった。なぜなら、"Samois sur..."ときたら…
先日、京都に行った際、伊勢丹のあまりの混雑度合いに辟易したので、買い物を諦めてこちらの美術館を訪れた。この巡回展は、2018年末よりパリで開催されていた展覧会の内容を再構成したものだとか。今年のはじめ、Bunkamuraでも行われていた内容だが、そちら…