Exhibition

[福岡散策2022]大濠公園内、福岡市美術館の常設展の充実っぷり

前回、福岡市美術館に行った際に、企画展がなかなか見応えがあったこともあり、常設展をすっかりみそびれてしまった。 asquita.hatenablog.jpそこで今回は、常設展鑑賞のためだけに福岡市美術館に行くことにした。同館の収集方針は、以下のとおり。 1) 近代…

世界最大のゴッホ作品蒐集家のコレクションを集めた「ゴッホ展 〜響きあう魂 ヘレーネとフィンセント〜」@福岡市美術館

ヘレーネ・クレラー=ミュラーは、とあるきっかけで美術の世界に出会い、財産を持っている夫とともに近代絵画の巨匠による作品を集め始めたという。11,000点もの近代絵画コレクションがあるそうだがなかでもフィンセント・ファン・ゴッホにはとくに思い入れ…

ヒンドゥーの神々の物語@福岡アジア美術館 アジアギャラリー

ヒンドゥーの神々のイメージの変遷をたどる展覧会に惹かれて行ってみた。インドの神々といえば、私が知っているのは3神のみ。神様を数えるための単位って、人じゃないよね。神でいいのかな...ま、ともかく。シヴァ:創造と破壊の神。という理解。成田美名子…

写真家ドアノー/音楽/パリ@美術館「えき」KYOTOで、ジャンゴ・ラインハルト見つけた

先日、京都に行った際、伊勢丹のあまりの混雑度合いに辟易したので、買い物を諦めてこちらの美術館を訪れた。この巡回展は、2018年末よりパリで開催されていた展覧会の内容を再構成したものだとか。今年のはじめ、Bunkamuraでも行われていた内容だが、そちら…

バンクシーって誰?展@寺田倉庫(天王洲)

バンクシー。「いきなり街に現れてステンシルっぽい絵を壁に描くアーティスト」というくらいの知識しかなかった。少女と赤い風船の絵がオークションで競り落とされた瞬間、仕込まれたシュレッダーで半分ほど裁断され、購入者が唖然としていたことも思い出す…

時間~TIME BOWIE×KYOTO×SUKITA 鋤田正義写真展@美術館「えき」KYOTO

写真家、鋤田正義氏は、1972年にT-REXの撮影のためにロンドンに行き、David Bowieに出会う。その際に鋤田が撮影した写真でみせたボウイの素顔が評価され、翌年、鋤田氏はボウイのワールドツアーに同行し、以後40年もボウイの撮り続けてきたという。鋤田氏が…

木彫り熊の申し子  藤戸竹喜〜アイヌであればこそ〜@東京ステーションギャラリー

昭和の時代によく家にあった、熊がシャケを咥えた状態で佇む木彫りのクマ。あれを発見して以来、あの「木彫りの熊」は私の心の片隅にいつも残っていた。先日尾道に行った時には、それを二色でリメイクペイントしてパンダにしているお店なんかも見つけたり。 …

沖縄 4 days (2020) - 稲嶺成祚展 「きごうの、ふうけい。」@沖縄県立博物館

沖縄滞在中に、沖縄県立博物館に行くと、たまたま素敵な展覧会をやっていた。那覇に生まれ、現在も存命の画家、稲嶺成祚(いなみねせいし)の展覧会だ。ちょうど県功労者に選ばれたタイミングでもあり、興味深かった。 時系列に作品が並んでいるので、稲嶺氏…

性差(ジェンダー)の世界史@国立歴史民俗博物館

都内からだとだいぶ遠いこの博物館にお邪魔してきた。目的はこちらの企画展。 今は何かと性別を区別する時代だが、この企画展示によると、ジェンダー区分は8世紀くらいの、律令国家の形成によって生まれた、ということらしい。実際に展示をみていると、古代…

ネパール民族料理 アーガン (AANGAN) @新大久保で、スパイス不足を解消!

最近はなんのブームか、新大久保が空前の混雑っぷりだ。その人混みを抜けて、このネパール料理屋さんにやってきた。 ここに来たのは二度目だ。まずはパニプリからスタート。あれ、これはインドの料理? でも見栄えもいいし美味しいからまあいいか。 ネパール…

(WFH Long Stay) アイヌの文化を知る博物館色々@北海道

北海道でアイヌ文化を知るために博物館に行きまくった。ここにメモしておこうと思う。●旭川市博物館 旭川駅からイオンと反対が他の方に10分歩いたあたりにある博物館。旭川市のある上川盆地には「ペニウンクル(川上の人びと)」と呼ばれるアイヌが暮らして…

ピーター・ドイク展@東京国立近代美術館

ピーター・ドイクは、1959年、スコットランドのエジンバラ生まれのアーティストだ。コロナのせいで会期が延期された美術展を観にいった。スコットランドの影響が大きいのかと思いきや、カナダやトリニダード・トバコで暮らしていた経験があることから、意外…

山口県のオートマタ作家、原田和明氏のジャンゴ・ラインハルト

先日、新宿Beamsの5Fにあるギャラリーにて開催された展覧会に行ってきた。 www.beams.co.jpオートマタというのは、歯車が折り重なって動力となるからくり装置のこと。茶運び人形の西洋版と考えているが、どうだろう。原田和明氏は、山口県に工房を構えるオー…

何が見どころ? トルコ至宝展~チューリップの宮殿 トプカプの美@国立新美術館

今年はトルコ文化年ということもあって、イスタンブールからトルコの芸術品が170点も来日した。これは観るしかないでしょ。トプカプ宮殿は、スルタン・メフメト2世が1478年に完成させた宮殿だ。東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを征服した後でもあ…

teamLab★Planets TOKYO@新豊洲はこんな準備が必要。チームラボってこういうことだったのね!

ここ数年話題となっている、チームラボ。デジタルを使ってユニークなアートを作り上げるアーティスト集団、などと設営されているが、実際にその作品を見るまでは想像がつかなかった。先日、話題のチームラボ★プラネッツに行ってきた。敢えて情報を持たないま…

"The Presidio’s Role in World War II Japanese American Incarceration"@Presidio, San Francisco

サンフランシスコの北西部、ゴールデンゲートブリッジのほど近い場所に、かつて軍用地だったプレシディオPresidioという場所がある。昨年2017年の9月に、敷地内のPresidio Officers’ Clubにて行われた"The Presidio’s Role in World War II Japanese America…

ソウル2018 - Hi, POP展@M CONTEMPORARY(エム・コンテンポラリー)

ソウルに最近オープンしたらしい、ル・メリディアンホテルには、M CONTEMPORARY(エム・コンテンポラリー)という現代美術館が併設されており、宿泊者は無料でアートを楽しめるという。せっかくなのでのぞいてみた。ちょうど"Hi, POP!"という展示会をやって…

The Walt Disney Family Museum@Presidio of San Francisco

ウォルト・ディズニーといえば、言わずと知れた「ミッキーマウスの生みの親」。彼がどのような幼少時代を過ごし、なぜミッキーマウスやディズニーの世界が生まれたのかを、家族の歩みとともに綴る美術館がある。それがこの、ウォルト・ディズニー・ファミリ…

SF MOMA-サンフランシシコ近代美術館は、オーディオガイドがオススメ

エドワード・ムンクの特別展、"Edvard Munch, Self-Portrait:Between the Clock and Bed"を目当てに、SFMOMAにやってきた。平日だったので、当日のチケット購入でも問題なく入場。 有名な「叫び」のような絵もたくさん見受けられた。それにしてもよくもこん…

江戸期の民藝 ~暮らしに息づく美~@日本民藝館

柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司あたりに興味がある人なら、民藝運動の聖地であるこの日本民藝館には一度は行きたいと思えるだろう。この美術館は、とくに派手ではないが、日常生活で使う品々のなかに美的価値を見出えsるような品々がたくさん展示されている…

香港映画のポスター展@国立台湾戯曲学院

何気なく香港映画のポスター展示をみていた。どうせ知っているものはないだろう…とタカをくくっていたが、見覚えのある絵をひとつ発見した。 …これは何だっけ。タイトルに覚えはないが、王家衛の作品だよな。カレン・モク出ていて…「恋する惑星」じゃん! 原…

HK New Year Trip - 川島小鳥写真展@銅鑼湾Simple Happiness Gallery, Lee Gardens

何気なく通りかかったLee Gardensの前のギャラリーで「未来ちゃん」の写真を見かけたときの衝撃とうれしさといったら。一緒にいた友達には「何、この鼻水たらした子は」って言われたので、未来ちゃんについて一生懸命説明した。川島氏が台湾の写真集を出した…

生誕130年記念 藤田嗣治展 -東と西を結ぶ絵画-

フランスで生涯を終えた画家、藤田嗣治の展覧会に行った。実は今まで彼の作品で観たことあるのは、「アッツ島の玉砕」と、平野政吉という資産家からの依頼で作ったという「秋田の行事」、あとはポーラ美術館の子どもの絵シリーズくらいだったので、一度にこ…

新しいSF MOMAを堪能

昔からSF MOMAがお気に入りで、今回の新装オープンを心から楽しみにしていた。スノヘッタ(Snohetta)という建築事務所が手掛けたものらしい。 asquita.hatenablog.jp色々なコーナーがあったのだが、たとえばモービルで有名なAlexander Calderの作品があるコ…

画鬼 暁斎~幕末明治のスター絵師と弟子コンドル@三菱一号館

河鍋暁斎のことは、歌川国芳の弟子ということで名前を知っていた。ポスターがビビッドで面白そうだったので、のぞいてみることにした。 会場になった三菱一号館は、ジョサイア・コンドルによる設計らしいのだが、そのコンドルは、50歳で暁斎に弟子入りして絵…

"After Utopia" @Singapore Art Museum (SAM)

ふらふらと歩いていたら、現代美術館を発見! ちょっと入ってみることにした。ちょうど、"Utopia"という展示会をしていた。 その名のとおり、理想的な場所のその後を描いた展覧会というべきか。アジアの作家が展示の中心だったあたり、シンガポールらしいと…

生誕110周年 片岡珠子展@国立近代美術館

2008年に103歳で逝去するまで描き続けたという画家、片岡珠子氏の展覧会。ポスターなどのせいもあって、ビビッドな作品を展開しているイメージだったが、初期の頃はごくごく上手な日本画といった感じだ。落選の神様、と呼ばれていた時代もあったそうだが、描…

生誕300年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村@サントリー美術館

そもそも、伊藤若冲と与謝蕪村が同じ年であることも知らなかった…。1716年生まれの二人は、それぞれ京都、大阪で生まれ、40~50歳くらいに自分たちのスタイルを確立、晩年までよりダイナミックな画風で描き続けた。 若冲の「筋目描き」という、筆毛の筋の束…

金沢21世紀美術館 3.11以後の建築/ジャパン・アーキテクツ1945-2010

妹島和世+西沢立衛/SANAAの設計によるこの美術館、念願かなってやっと行くことができた。北陸新幹線が開通したら絶対にもっと混雑するはずの場所だ。 3.11以後の建築の方は、仮設住宅や避難所の新しい形が垣間見えるもの。コミュニティマネジメントに踏み込…

身体のやわらかい人像のヒミツ

昨年国立近代博物館に行った際に、美術館正面に見つけた不思議な像。「へえ、柔軟性のある人だな」と思っていたが、これがマーク・クインMark Quinnという人の作品Myth(Sphinx)であることを知った。「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」で展示…