Exhibition
ヘラルボニーは、アートを起点に新たな価値や文化の創造を目指す福祉実験カンパニーとして、アール・ブリュットなどと呼ばれる、知的障害のある作家の描くアートデータのライセンスを管理やビジネス展開をしている会社だ。このたび、同社が国際アートアワー…
21世紀初頭に展開されたさまざまな広告を紹介するという展示会に行ってきた。まずは、常設の広告の歴史から鑑賞したが、江戸時代の広告は豊かでセンスも抜群だと改めて感じた。その他印象に残ったのは、以下の2つ。 まずは、杉浦非水の三越ポスター。言わず…
先日、あこがれのみんぱくに行ったところ、楽しすぎてとてもじゃないが全部をみることができず、閉館時間になってしぶしぶこの地を後にした私のメモをこちらに残しておきたい。みんぱくは音楽コーナーも大変充実しており、このコーナーをみながら色々な音楽…
世界の諸民族の社会と文化に関する情報がこれでもかというくらいそろっている、国立民族学博物館。かつて民俗芸能か何かの特別展示のことを偶然知って行こうとしたら大阪にあったことを知った衝撃は忘れない。以来ずーーっと行きたいと思っていたのだった。7…
1932年竣工の「銀座アパート(奥野ビル)」の三〇六号室である女性が開業した「スダ美容室」だった場所...彼女が美容院を廃業してからも住んでいた場所を維持しながら活用しよう(保存や維持ではない)という活動が、この「銀座奥野ビル三〇六号プロジェクト…
今年のはじめだろうか、友人が、この方の作品にえらい感銘を受けて作品を買ったんだ、という話をしていた。決してお安い買い物ではないだろう。タライの中に泳ぐリアルな金魚のオブジェ作品として認識していたが、きっとさぞ魅力的な作家なのだろうとおもっ…
前回、福岡市美術館に行った際に、企画展がなかなか見応えがあったこともあり、常設展をすっかりみそびれてしまった。 asquita.hatenablog.jpそこで今回は、常設展鑑賞のためだけに福岡市美術館に行くことにした。同館の収集方針は、以下のとおり。 1) 近代…
ヘレーネ・クレラー=ミュラーは、とあるきっかけで美術の世界に出会い、財産を持っている夫とともに近代絵画の巨匠による作品を集め始めたという。11,000点もの近代絵画コレクションがあるそうだがなかでもフィンセント・ファン・ゴッホにはとくに思い入れ…
ヒンドゥーの神々のイメージの変遷をたどる展覧会に惹かれて行ってみた。インドの神々といえば、私が知っているのは3神のみ。神様を数えるための単位って、人じゃないよね。神でいいのかな...ま、ともかく。シヴァ:創造と破壊の神。という理解。成田美名子…
先日、京都に行った際、伊勢丹のあまりの混雑度合いに辟易したので、買い物を諦めてこちらの美術館を訪れた。この巡回展は、2018年末よりパリで開催されていた展覧会の内容を再構成したものだとか。今年のはじめ、Bunkamuraでも行われていた内容だが、そちら…
バンクシー。「いきなり街に現れてステンシルっぽい絵を壁に描くアーティスト」というくらいの知識しかなかった。少女と赤い風船の絵がオークションで競り落とされた瞬間、仕込まれたシュレッダーで半分ほど裁断され、購入者が唖然としていたことも思い出す…
写真家、鋤田正義氏は、1972年にT-REXの撮影のためにロンドンに行き、David Bowieに出会う。その際に鋤田が撮影した写真でみせたボウイの素顔が評価され、翌年、鋤田氏はボウイのワールドツアーに同行し、以後40年もボウイの撮り続けてきたという。鋤田氏が…
昭和の時代によく家にあった、熊がシャケを咥えた状態で佇む木彫りのクマ。あれを発見して以来、あの「木彫りの熊」は私の心の片隅にいつも残っていた。先日尾道に行った時には、それを二色でリメイクペイントしてパンダにしているお店なんかも見つけたり。 …
沖縄滞在中に、沖縄県立博物館に行くと、たまたま素敵な展覧会をやっていた。那覇に生まれ、現在も存命の画家、稲嶺成祚(いなみねせいし)の展覧会だ。ちょうど県功労者に選ばれたタイミングでもあり、興味深かった。 時系列に作品が並んでいるので、稲嶺氏…
都内からだとだいぶ遠いこの博物館にお邪魔してきた。目的はこちらの企画展。 今は何かと性別を区別する時代だが、この企画展示によると、ジェンダー区分は8世紀くらいの、律令国家の形成によって生まれた、ということらしい。実際に展示をみていると、古代…
最近はなんのブームか、新大久保が空前の混雑っぷりだ。その人混みを抜けて、このネパール料理屋さんにやってきた。 ここに来たのは二度目だ。まずはパニプリからスタート。あれ、これはインドの料理? でも見栄えもいいし美味しいからまあいいか。 ネパール…
北海道でアイヌ文化を知るために博物館に行きまくった。ここにメモしておこうと思う。●旭川市博物館 旭川駅からイオンと反対が他の方に10分歩いたあたりにある博物館。旭川市のある上川盆地には「ペニウンクル(川上の人びと)」と呼ばれるアイヌが暮らして…
ピーター・ドイクは、1959年、スコットランドのエジンバラ生まれのアーティストだ。コロナのせいで会期が延期された美術展を観にいった。スコットランドの影響が大きいのかと思いきや、カナダやトリニダード・トバコで暮らしていた経験があることから、意外…
先日、新宿Beamsの5Fにあるギャラリーにて開催された展覧会に行ってきた。 www.beams.co.jpオートマタというのは、歯車が折り重なって動力となるからくり装置のこと。茶運び人形の西洋版と考えているが、どうだろう。原田和明氏は、山口県に工房を構えるオー…
今年はトルコ文化年ということもあって、イスタンブールからトルコの芸術品が170点も来日した。これは観るしかないでしょ。トプカプ宮殿は、スルタン・メフメト2世が1478年に完成させた宮殿だ。東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを征服した後でもあ…
ここ数年話題となっている、チームラボ。デジタルを使ってユニークなアートを作り上げるアーティスト集団、などと設営されているが、実際にその作品を見るまでは想像がつかなかった。先日、話題のチームラボ★プラネッツに行ってきた。敢えて情報を持たないま…
サンフランシスコの北西部、ゴールデンゲートブリッジのほど近い場所に、かつて軍用地だったプレシディオPresidioという場所がある。昨年2017年の9月に、敷地内のPresidio Officers’ Clubにて行われた"The Presidio’s Role in World War II Japanese America…
ソウルに最近オープンしたらしい、ル・メリディアンホテルには、M CONTEMPORARY(エム・コンテンポラリー)という現代美術館が併設されており、宿泊者は無料でアートを楽しめるという。せっかくなのでのぞいてみた。ちょうど"Hi, POP!"という展示会をやって…
ウォルト・ディズニーといえば、言わずと知れた「ミッキーマウスの生みの親」。彼がどのような幼少時代を過ごし、なぜミッキーマウスやディズニーの世界が生まれたのかを、家族の歩みとともに綴る美術館がある。それがこの、ウォルト・ディズニー・ファミリ…
エドワード・ムンクの特別展、"Edvard Munch, Self-Portrait:Between the Clock and Bed"を目当てに、SFMOMAにやってきた。平日だったので、当日のチケット購入でも問題なく入場。 有名な「叫び」のような絵もたくさん見受けられた。それにしてもよくもこん…
柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司あたりに興味がある人なら、民藝運動の聖地であるこの日本民藝館には一度は行きたいと思えるだろう。この美術館は、とくに派手ではないが、日常生活で使う品々のなかに美的価値を見出えsるような品々がたくさん展示されている…
何気なく香港映画のポスター展示をみていた。どうせ知っているものはないだろう…とタカをくくっていたが、見覚えのある絵をひとつ発見した。 …これは何だっけ。タイトルに覚えはないが、王家衛の作品だよな。カレン・モク出ていて…「恋する惑星」じゃん! 原…
何気なく通りかかったLee Gardensの前のギャラリーで「未来ちゃん」の写真を見かけたときの衝撃とうれしさといったら。一緒にいた友達には「何、この鼻水たらした子は」って言われたので、未来ちゃんについて一生懸命説明した。川島氏が台湾の写真集を出した…
フランスで生涯を終えた画家、藤田嗣治の展覧会に行った。実は今まで彼の作品で観たことあるのは、「アッツ島の玉砕」と、平野政吉という資産家からの依頼で作ったという「秋田の行事」、あとはポーラ美術館の子どもの絵シリーズくらいだったので、一度にこ…
昔からSF MOMAがお気に入りで、今回の新装オープンを心から楽しみにしていた。スノヘッタ(Snohetta)という建築事務所が手掛けたものらしい。 asquita.hatenablog.jp色々なコーナーがあったのだが、たとえばモービルで有名なAlexander Calderの作品があるコ…