[Laos Vietnam 2023]ハノイのチキンライス屋「Cơm Gà Thanh Hiền」が最高


ハノイの滞在予定は1日もない中でまず私がやったことは、Walking Tourを予約して歩き回ったこと。「ツアー」というからには、ガイドさんはもう少し案内をしてくれるのかと思ったが、私のところに来たガイドさんは、何の案内もしてくれなかった...単純にホアンキエム湖周辺を1周半ほど散歩し、有名な老舗アイスクリーム屋のKEM TRÀNG TIENに寄っただけで、自発的な解説は何もない。こちらが質問すると、何となく回答を拾ってきてはくれるが、質問しても答えられないことが多すぎる。それでも、私よりは現地のことをよくご存知...というわけで、会話を通じてこのガイドさんから学んだことは、以下のことだった。
高麗人参は韓国産ではなく、実はベトナムも一大産地である」
あとで調べると、高麗人参はゴックリン(Ngoc Linh)山でとれることなどを知った。
ベトナム高麗人参を世界的ブランドへ | KILALA

「どうやら魚の罠は竹でできており、街のデコレーションにも使われている」
街中に竹かごでできた花を見かけたので、そのことを話題に出したところ、どうやら魚をとるための罠らしい、ということがわかった。でもこのかご、なんという名前なんだろうか。

「ホアンキエム湖は市民の大切な憩いの場である」
確かに、私が行った日はマーケットのブースも出ていたし、アオザイきた女性たちが老いも花束を抱えて若きも大撮影大会を繰り広げていた。

ベトナムは中国の影響が大きい」
フレンチクオーターを見ていないせいもあるのかもしれないのだが、ハノイの街にはあまりフランスの影響を見て取れなかったので聞いてみたところ、ガイドさんがこのように答えてくれた。確かに、湖畔にある「玉山祠」の中国っぽさは半端ない。中国茶もよく飲まれている様子だった。

ベトナムコーヒーといえばROBUSTAが定番」
ベトナムでのロブスタ種の生産割合は90%を超すらしい。ただ、正直なところ、アラビカ種に比べると香りなんかが控えめらしい。インスタントコーヒーやアイスコーヒーなんかに用いられることも多いとか。ロブスタ種が一般的だからこそ、コンデンスミルクを入れる飲み方が通常なのかもしれない。


というわけで、五月雨式にハノイで得た情報をここに記録したわけだが、短い滞在で最高に楽しかった場所をこちらに書いておこうとおもう。

1. BRGMart 120 Hàng Trống
有名ホテルのApricot Hotelの2軒隣くらいにあるホテルがこちら。何が尊いって、なんでもある上に、JCBカードが使えることだ。ハノイはクレジットカードが使えるところがほとんどなく、QRコード経由のデビットカードのようなものが普及していた。このサービスは現地に口座がないと使うのが難しく、短期滞在で現金を変えていない私にはなかなか厳しい仕組みであった。そんななか、たまたま入ったこちらのスーパーにJCBマークを見つけ、嬉しかったなぁ。あとで調べると、このスーパーは住友商事と連携を強化しているそうで、そんなことも日本に強いカードに対応していた理由だろうか。

2. ベトナム女性博物館 (Vietnamese Women's Museum)
30Kドンで、ベトナムの女性の衣食住、文化、ベトナム戦争との関わりなどを学ぶことができる。展示に見応えがあるので、2時間くらいは見ておいた方がいいだろう。

3. Cơm Gà Thanh Hiền
たまたま見つけたチキンライス屋さん。海南チキンライスとはタレなどが少し異なるが、とにかく美味しい。FBページを見ると、元々はスープ屋さんなのだろうか。スープを注文している人もたくさん見かけた。あまりにも美味しそうだったのと、地元の人たちでとても賑わっていたので、近くの旅行代理店で10ドルをドンに換金してまで食べたのだが、食べて正解!
ベトナムといえばブンチャーかフォーかそのあたりだと思っていたのだが、まさかチキンライスも美味しいとは。付け合わせの、キクラゲと鶏内臓の佃煮は、初めて食べた美味しさだった。

他にも気になるチキンライス屋を発見したので、いつか行ってみたい。
Kampong Chicken House - 107 Lò Đúc (ハノイ) の口コミ32件 - トリップアドバイザー

Com ga Ba Nga (ホイアン) - レストランの口コミ、写真、電話番号












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[Laos Vietnam 2023]ベトナムビザなし入国30日ルールは廃止、廃止ぃ!

あまり計画を立てないまま、マイルを使って9にちかん、ベトナムラオスの旅をしてきた。使ったマイルはJALの26,000マイル、なかなかお得な取引だったと思う。行ったルートは、ハノイベトナム)→ルアンパバーンラオス)→ビエンチャンラオス)→ホーチミンベトナム)、ハノイから入ってホーチミンから帰るルートにしたのであった。

ハノイの出国手続きに何があるのかを確認している途中で、こんなワードに行き着いた。「ベトナムビザなし入国30日ルール」...要は、外国人がノービザでベトナム入国した上で出国後ベトナムに再入国する場合、前回の出国日から起算し30日間はノービザでの入国は不可、というルールがあるというのだ。え、これって私は完全にアウトではないか。大使館の情報も確認してちょっと安心はできたが、書き方が婉曲的に見えて、100%の自信を持つことができなかった。
ベトナム出入国情報 | 在ベトナム日本国大使館

もういいや、ハノイは問題なく入国できるだろうが、2回目のホーチミンからの入国がうまくいかなかったら、その場でアライバルビザか何かをとるしかない、と思っていたが結果的に何の問題もなく再入国できた。

以下のように、情報通な人も振り回されるようなベトナム特別ルール、無事に撤廃されて本当によかった。辛坊治郎さんのYouTubeも、ルール撤廃を確信する上でたいへん役に立ちました。
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Adrien Moignard と Antoine Boyer。マヌーシュ・ジャズの凄腕ギタリストのスタジオレコーディングシリーズ

アドリアン・モワニャールAdrien Moignardとアントワーヌ・ボワイエールAntoine Boyer。二人ともいわゆるジプシー、ロマの出自ではないものの、マヌーシュ・ジャズの世界で若い時から活躍し、その実力を認められたギタリストだ。アドリアンは、1985年生まれ。フランスの人だと思われるが、出身都市の情報はいまのところ探せない。16歳の時にDjango Reinhardtの音楽に出会ってから独学で技術を磨いてきた。一方のアントワーヌは、両親の影響で幼い頃からジプシージャズを学びはじめ、2009年にはSébastien Boyerとのグループ「Esmerald' Jazz」名義でアルバム「L’Univers insolite de Francis Moerman」をリリースしているなど、相当早い時期からその才能を認められてきたギタリストである。

この実力派の二人が出会ったのは、多分あの、マヌーシュ・ジャズのギタリストなら憧れ流であろうユニット、Selmer 607の、2008年にリリースされたファーストアルバムではないだろうか。その後もたまに二人がライブをやっていたのはなんとなくみていたが、今でもこの二人に交流があり、定期的に音にこだわったレコーディングをして、その様子を公開してくれるのが嬉しい。

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8月に出会った極上のK-POPはXGとAKMUの新作!

8月の終わりに、気に入ったK-POPに出会ったのでこちらにメモしようと思う。

XG "New Dance"
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XG(エックスジー)は、全員が日本人で構成された7人組のガールズグループということ以外知らなかった。グループはavexと現地のエージェントの共同プロジェクトで生まれたらしく、メンバーはデビューまで五年間厳しい練習をしてきたという。
初めてこの曲を聴いた時、「これはR&Bっぽいな」と思ったが、もといこのグループはHIP HOP/R&Bガールズグループということなので、当然か。ということは、他ににもこういう雰囲気の曲を出しているのだろうか。一度他の曲も聴き直してみようと思う。

AKMU "Love Lee"
AKMUは、お気に入りの曲を好きなステージセットで一発どりするというNetflixのTAKE ONE ~マイ・ラスト・ソング~という番組でお兄さんが無茶な舞台設定の撮影を企画し、妹が途方に暮れていた姿を鑑賞したばかりだったので、デビュー以来ずっと活動しているように思っていた。
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TAKE ONE ~マイ・ラスト・ソング~ | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

でも、実はこの曲"Love Lee"のリリースはなんと2年ぶりだったとのこと。その間、兄チャンヒョクはソロ活動をしていたものの、妹のスヒョンはスランプに陥ってリフレッシュをしていた模様。才能のある兄妹が足並みをそろえて歩いて行くのは大変だと思うが、これからも頑張っていってほしいな。LovelyでなくLove Leeなのは、AKMUがLee兄妹であることをもじったらしい。愛すべきLee兄妹。そして初恋ソング?でもあるらしい。スヒョンの澄み切った声は相変わらずで、聴くだけで幸せになるいい曲だ。
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彼らの声をさらに堪能するには、こちらのIt's liveがおすすめです。
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NewJeansのセカンドミニアルバムをヘビロテしつつ、韓国R&Bにハマってみる。

最近、「韓国R&B」という単語をよく見るようになったのだが、K-POPと何が違うのか、どういう括りなのかいまいちわからない。R&Bは、リズム&ブルースの略で、ブラックミュージックから発展した音楽だと理解しているが、これが韓国に伝わることでどう変化したのか、あるいは変化していないのか。韓国はヒップホップやラップが人気だというイメージがあるが、これもR&Bの一部なのに、なぜそのように呼ばれないのか。疑問はたくさんあるものの、「ちょっとブラックミュージックの息吹が感じられるかっこい曲のことをそう定義しているのかもしれない。
過去にR&Bと定義されている曲はこちらにまとまっているので、こちらもあとで確認してみようと思うが、TIKTOK上で「韓国R&B」として紹介されていた曲で本当にかっこいいと思ったものをこちらにメモしておこうと思う。
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YENA "Love War"
IZ*ONEのメンバーだったイェナYENAが、今年1月にラッパーのBe'Oをフィーチャーしてリリースしたのが、こちらの曲だ。YENAってちょっと不思議キャラで可愛らしい印象だったので、この曲の大人っぽさとのギャップに驚いた。8月に日本デビューしているのだが、そのデビュー曲"Smiley"は、R&Bというよりは王道ポップスという感じで、こちらの方がYENAっぽいなと思いつつ。
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Red Velvet "Automatic"
2014年にデビューしたベテランガールズグループの1stミニアルバムに収録されていた曲のようだが、これも確かにかっこいい。声にブラックミュージック感やソウル感があまり感じられないものの楽曲はカッコよく、もはやアイドルという感じはまったくない。Red Velvetの曲も全体的にアイドル感が薄いと常々思っているが、かといってR&Bを歌うアイドルと定義されているわけでもない。不思議。
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STAYC "Butterfly"
2020年結成の6人組グループなのだが、この曲は確かにR&Bだと言われて納得。今までそう思わずに、ただ「かっこいい曲」として聴いていたのだが。ただ、同じアルバムに収録されている曲がすべてR&Bかと言われると、そうでもない気がするな。
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Heize " 널 너무 모르고 (Don't know you) "
2014年から活動しているシンガソングライターでありヒップホップ、R&Bのアーティストにカテゴライズされている。この曲は、2017年にリリースしたミニアルバムに収録されている曲だが、ラップなんかもはいっていてかっこいい曲だと思う。
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Kiss of Life (Natty solo) "Sugarcoat"
Kiss of Lifeは今年7月にデビューしたガールズグループなのだが、メンバーのうちナッティは TWICE結成のためのオーディション番組SIXTEENに出演して、あと一歩のところでTWICEとしてのデビューを逃した人として認識していた。その後ソロ活動もしていたのだが、やっと念願かなってグループでデビューできたそう。おめでとう! 
Kiss of Lifeナッティのソロ曲はアイドルらしからぬかっこよさを持つ曲で、これは中毒になりそう。ちなみに、グループとしてのデビュー曲(と呼んでいいのかわからないが)"쉿 (Shhh)"もR&Bと呼んで差し支えないかっこよさがあると思うのだが、R&B認定していいだろうか。
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実は今一番ハマっているのはNewJeansのセカンドミニアルバム"Get Up"なのだが、(そして、彼らの曲もかっこいいと思うのだが、カテゴリはY2Kサウンドというらしい)韓国R&Bというものをもっと注意深く探してみようと思うのであった。

マヌーシュ・ジャズ界のスーパーマルチタレント、チャ・リンベルガーのライブ映像「Django Amsterdam 9th Edition」

チャ・リンベルガー Tcha Limbergerは、ベルギーのマヌーシュ系音楽一家に生まれたマルチな才能を持つミュージシャンだ。父親も祖父もミュージシャンで、ストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg は彼の甥っ子にあたるとか。特筆すべきは、だいたいライブで歌いながらヴァイオリンを弾き、ギターも弾いている点だろう。ついでに、イベントを盛り上げるMCも上手だ。こちらのブログでもだいぶ前にその多彩っぷりに注目していたのだが、その理由は、なかなかライブで披露するレベルのギターとヴァイオリンを演奏するミュージシャンが思い当たらないから。パッと思い浮かぶところで、ドラド・シュミットDorado Schmittくらい。どなたか他にいるようならぜひ教えてください。
asquita.hatenablog.jp

さて、今年の1月にオランダはアムステルダムの有名なライブハウス、Bimhuisで行われたイベント"Django Amsterdam"にて、Tchaが出演した様子がビムハウスのYouTubeで公開されているのを発見した。

これは、Tchaの才能に触れるいいライブ映像だ。少しハンガリールーマニアのような東欧の味付けが濃い目の演奏や歌だけでなく、口からトランペットの音も出していた。トリオのメンバーはチャ以外に、ベルギーで活動しているらしい バンジャマン・クレモンBenjamin Clement(G)、 ヴィルモス・チコスVilmos Csikós(Bs) 。
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なお、同イベントにはジミー・ローゼンバーグJimmy Rosenbergもトリオで出演しており、元気そうな姿を見せてくれている。ぜひこちらもご覧ください。
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[Seoul 2023]新宿PIT INNの雰囲気! ソウルの仁寺洞でジャズクラブを見つける

私は旅に行く旅に現地のジャズクラブを訪問するようにしている。たまに「え、まったくジャズじゃない音楽やっているじゃん」ということも多々あるけれども、生演奏って楽しいからそれはよしとする。今回も、チャンスがあればどこかに行こうと思って下調べは少ししていたものの、具体的にどういう編成のバンドが出演しているのか、ということを調べきれず、行くことは諦めていた。
ちなみにチェックしていたのはこちらのWebサイトだ。
expatguidekorea.com

滞在中、うなぎが食べたくて「コヒャン・プンチョンチャンオ(고향풍천장어)」に行った時、トイレを使うために別ビルに行った時にこちらのお店を発見した。

ハングルのフォントがオシャレすぎていまいち店名はわからないが、LIVE JAZZ CLUBと書いてあるのでジャズライブが聞けることが明らかだ。しかも20年以上の歴史があるクラブみたい。トイレに行く階段にも店名が書いてある。

トイレついでに店をのぞいて、ちょっと問い合わせてみるも、英語がわかる人がいない。それでも、1st setが8:30スタート、2ndが9:30過ぎから始まるということ、チャージが15,000Wonであること、そして、遅刻しても大丈夫そうだ、ということを突き止めた。とりあえずうなぎを食べ終えてから1stセットの後半でお店に行った。

休み時間に必死で検索し、この演奏がKim KwangYong(Krazy Dragon)というピアニストによるトリオであることがわかった。この日は배해영(Bae Hae-Young)というボーカルの方も参加していた。客層は8割が若い世代で、席もほぼ埋まっており大盛り上がり。セカンドセットはトリオの演奏をはじめから楽しむことができ、最高の夜となった。まさに、ちょっと狭いけれども新宿PIT INNの雰囲気ではないか。

さて、帰国してからさらなる調べ物だ。あのジャズクラブ、一体なんという名前だったんだろう。で、検索を駆使して見つけたのがこれだ、「천년동안도(Chunnyundongando)」。どうやら、元々ジャズクラブ自体は1997年に대학로大学路でオープンしていたのが、1996年に「千年の間に」を意味する名前になり、その後2018年に今の鍾路3路(仁寺洞)に移転したという。Krazy Dragonさんの演奏、素晴らしかった。次回旅する時もまたこちらのエリアでジャズを楽しもうかな。ちょうど同じ通りに"Paradise Lost Jazz Club"というのもあって、こちらも気になっていたのだ。Google上にあまり情報はないのだが...
천년동안도(Chunnyundongando)
14, Samil-daero 28-gil
Jongno-gu
Seoul
02-743-5555
http://www.chunnyun.com/

ちなみに、店内で5月のソウルジャズフェスティバルや、Mapo Art Centerで8月3日(あ、今日だ)に行われるFred Herschのソロコンサートのポスターも発見した。次はジャズフェスを狙って旅をするのも...いいかもしれないな。