ブラジルの"Festival de Jazz Manouche Piracicaba 2025"、ドキュメンタリー公開。マヌーシュ・ジャズがつないだブラジルと日本

ブラジル・サンパウロ州にあるサトウキビと砂糖産業で発展した街、Piracicaba(ピラシカバ)という地方都市がある。この町の、かつて製糖工場だった場所を再利用したホール、Engenho Centralにて2013年から開催されているマヌーシュ・ジャズのフェスがあることはこのブログで何度も紹介している。発案した人はJosé Fernando Seifarth de Freitas。本職は裁判官ですが、ジプシージャズを愛するミュージシャンでもある。第1回の翌年、2014年にはすでに英国やイタリアから海外ミュージシャンを招聘し、今に至るとか。

このフェスのドキュメンタリーを見つけた。実は2023年にもドキュメンタリーという名前の映像があったことを考えると、主催者は、どうやら毎年のフェスの様子をドキュメンタリーに仕立てるのが好きなのかしら。

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せっかくのなのでAIを使ってこの動画をざっくりつかんでみることにした。フェスの歴史だけでなく、そこに集まったミュージシャンたちの話もかなり紹介されているので、そこだけにフォーカスしてみようと思う。

まず登場するのが、発案者であるJosé FernandoとSNSを通じて知り合ったミュージシャン。InstagramでJoséからオンライン・コラボレーションの誘いを受け、その後、Joséが家族と東アジアを旅行した際に東京で初めて会ったという。本人によれば、そのときから「家族のように感じた」とのこと。その後、今度はJoséからPiracicabaのフェスに招かれ、今回ブラジルまでやってきた、という。

マヌーシュ・ジャズ界ではお馴染みのギタリスト、ロビン・ノラン(Robin Nolan)の話も出てくる。Nolanのオフィシャルサイトには、彼がベトナム避難病院生まれであることしか書かれていないが、wikiを見てみると、(その記載を信じるならば)両親はベトナム戦争中、米陸軍の慰問活動に携わっており、彼自身はベトナムの避難病院で生まれてから、幼少期を香港で過ごし、6歳の頃から、リヴァプール出身の父親にギターを教わったらしい。
Nolanは、1990年代にあのGeorge Harrisonと知り合い、Harrisonの自宅に招かれて演奏するようになったという。そこにはPaul McCartney、Ringo Starr、Eric Clapton、Tom Pettyらもいたそうだ。豪華!

Harrisonが2001年に亡くなった後も家族との交流は続き、近年はHarrisonの家族の許可を得て、GeorgeがBeatles時代に使っていたギターを実際に借り、彼の楽曲をジプシージャズにアレンジしたアルバムを録音した。ドキュメンタリーでは、そのギターを使ってHarrisonの家で彼の曲を演奏したことを「spiritual experienceだった」と振り返っている。うわ、このアルバムのこと、知らなかったぞ。チェックしてみよう。
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もう一人、Pat Zakarianというアルメニア系でクウェート育ちのピアニストも登場する。ジャンゴの音楽に魅了されて、多くのジプシージャズの名曲をピアノアレンジしているらしい。
彼女の祖先は第一次世界大戦の頃、オスマン帝国から逃れ、シリア、レバノン、イラクなどを経てクウェートに移住したという。父親も本人もクウェート生まれだが、クウェート国籍ではない。アルメニア人ではあるがアルメニア出身ではない。クウェートは故郷だがクウェート国民でもない。「どこにでも属しているようであり、でもどこにも属していない」。だから、それを前向きに捉えて「world citizen」だと思うようにしている、と動画で語っている。

彼女は、ブラジル音楽の世界での影響がいかに大きいかについても話しているが、その好きな日本人歌手として、小野リサの名前が出てきたのにはしびれるなーあの魅力はやはりグローバルに通用するんだ。

それはともかく、6分45秒あたりから突然、日本人らしき男性が英語でインタビューに応じている。
「1年ほど前、Joséが僕たちのリーダーruriをブラジルに招待した。でも彼女は、一人ではなくバンドとしてブラジルに来たいと言った。それで僕たちはクラウドファンディングをして、ブラジルまで来た」

さらに、自分たちは東京でもジプシージャズのフェスティバルを開催している、と話している。MASH弦楽団だった。日本のジプシージャズフェス「Festival Django Reinhardt Japan」の主催もしているらしい。まさか、Piracicabaに日本のバンドが登場していたとは。
mashdjango.com


彼らがやったクラウドファンディングの痕跡は、CAMPFIREにちゃんと残っていた。
camp-fire.jp

動画でも語られているように、ruriさんは、日本のジプシージャズシーンや自分たちの活動を伝えるなら、一人で行くのではなくMASH弦楽団として出演したいと考えて、発案者のJosé Fernandoに相談。ruriさん一人に用意されていた航空券代やギャラなどの予算を、メンバーの宿泊費・滞在費に振り替えることで、バンドとして招待してもらえることになったが、航空券代が足りずクラファンをやってみたらしい。結果、目標140万円に対して、集まったのは148万2,500円。支援者112人、達成率105%。

2026年6月20日、高輪ゲートウェイシティで開催されたイベント「Festival Django Reinhardt JAPAN」に、Japan Brazil Gypsy Jazz Connectionというユニットが出演している。

José Fernando Seifarth(Gt)
ヤマモトダイキ(Gt)
Honami Kikawa(Perc)
Ruri(Vn)
阿部恭平(Cb)

メンバーを見ると、おお、Piracicabaのフェスを立ち上げた、あのJosé Fernandoが出ているではないか。日本に来ていたんだ!
「ブラジルのギタリストJoséと、日本人ミュージシャンたちの交流から生まれたスペシャルプロジェクト」と紹介されている。2025年にPiracicabaに招かれたruriさん+MASH弦楽団は、2026年にイベントを立ち上げてJoséを東京に招いたのか。こうやってどんどんミュージシャンのコミュニティが繋がって違いの国で広まっていけばいいな、と思う。

Festival Django Reinhardt JAPANに出演したMASH弦楽団の演奏はこちらからどうぞ。
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ちなみに、第12回 Festival de Jazz Manouche de Piracicabaは、2026年8月6日から9日までの4日間、Engenho Centralで開催されていた。

今年はブラジルに加えて、アルゼンチン、カナダ、コロンビア、フランス、オランダ、ポルトガル、ルーマニア、台湾などからミュージシャンが参加。有名なところでは、オランダのヴァイオリニストTim Kliphuis、フランスのギタリストSébastien Giniaux、台湾系カナダ人ギタリストDenis Changあたりか。気になるところでは、本フェスティバルの常連、ブエノスアイレスを拠点とするマヌーシュ・ジャズのグループDjango Sessions。ドキュメンタリーにも、リーダーでありギタリストのRoque Monsalveが登場していた。台湾のグループTaiprioca 4は、ブラジルの伝統音楽ショーロの編成をベースに、台湾の伝統楽器である柳琴を取り入れている音楽が特徴らしい。これも気になるところだ。基本的に入場無料なのもいい。

地元のジャーナリストが、ドキュメンタリーの中でこのフェスの特徴を「家族のようだ」と表現していた。Webサイトのトップページにも書かれている「A Capital do Jazz Manouche e aqui. (マヌーシュ・ジャズの都、ここにあり)」というメッセージも心地よい。 世界各地の同じ音楽が好きな人たちが年に一度集まるフェスティバル、一度家族になる気持ちで行ってみたいなぁ。

日本民謡珍道中/TOUR OF JAPAN LPリリース記念! 民謡クルセイダーズ presents 『日本民謡トロピカル事変!』@武蔵野市民文化会館


こちらも昨年の記録だ。2025年8月10日(日)、武蔵野市民文化会館 大ホールで開催された「武蔵野市民文化会館×民謡クルセイダーズ presents『日本民謡トロピカル事変!』」の公演メモ...というか「行ってきました」っていう記録である。




前座の出演者として、ELECTRONICOS FANTASTICOS!というグループが登場していた。
このグループ、和田永さんという方のプロジェクトであり、役割を終えた電化製品を新たな「電磁楽器」へと蘇生させ、現代における「電」の祭りを作っていく、というものらしい。その形として「電磁祭囃子」というのものがあるらしい。こちら、西馬音内盆踊りの「がんけ」を演奏したもの。
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ブラウン管太鼓というのか、ブラウン管テレビが並んでいて、そのルックスだけで圧巻という感じだった。

DJゲストは、お馴染み狸謡山脈(英語だとRiyo Mountainsっていうのね)の佐藤雄彦+斉藤匠のユニット。前座が出てくる前や休憩時間も舞台の上手のDJセットからずっと民謡をかけているので、それだけでもう会場があたたまっている。お囃子のちゃんゆかがさらに盛り上げて、「貝殻節」「ソーラン節」「佐渡おけさ」「会津磐梯山」あたりを披露してくれたような記憶がある。一青窈は「望春風(ワンチュンフォン)」という台湾の歌を歌っていた。

出演者などの詳細はこちらのオフィシャルから。
www.musashino.or.jp

このライブの前後にもこでらんにや民クルのライブにたくさん行っており、そのライブの記憶がごちゃ混ぜになっているので、正しいライブレポートではない。それでも一つだけ言えるのは「ファミリー層の参加者も多いこのライブも、びっくりするぐらい盛り上がっていました」ということ。グッズの手拭いやうちわを身につけた人たちもそうでない人たちも、全員立ち上がって踊っていた。これぞ民クル。

七月大歌舞伎(夜の部): 壽三升景清 歌舞伎十八番の内『鎌髭』、神明恵和合取組『め組の喧嘩』、新歌舞伎十八番の内『春興鏡獅子』

今更ですが、七月大歌舞伎(夜の部)のメモをこちらに残しておく。

この日は、着物・ゆかたの日というイベントがあり、観客の9割は着物かゆかたを着ていた。素敵な着こなしの観客を見つけると気分が上がるね。記念品もいただきました。




七月大歌舞伎(夜の部)の演目

1. 壽三升景清 歌舞伎十八番の内『鎌髭』
源氏方の鍛冶屋の四郎兵衛(実は三保谷四郎)が、修行者の快鉄(実は平家の残党・悪七兵衛景清)の髭を剃ると見せかけて、鎌でその首を狙う。

2. 神明恵和合取組『め組の喧嘩』
江戸の鳶(め組)と相撲の力士たちが、品川の遊廓での小競り合いをきっかけに大喧嘩へと発展していく世話物。鳶頭・辰五郎(團十郎)が、家族に別れを告げてまで命がけの喧嘩に向かう心情や、江戸っ子の粋な感じが見どころ。舞台に上がる俳優の数も半端なく、華やかな舞台。

3. 新歌舞伎十八番の内『春興鏡獅子』
正月の江戸城大奥にて。余興を命じられていた小姓の弥生が獅子頭を手にすると、獅子頭が突然動き出し、獅子の精へと変貌していく舞踊劇。今回の場合は、團十郎の弥生後の獅子の精に、ぼたん・新之助の胡蝶の精という親子共演が見どころ。

「歌舞伎十八番」と「新歌舞伎十八番」

ところで、今回、「歌舞伎十八番」と「新歌舞伎十八番」というのが並んでいて気になったので調べた。十八番は知ってるが「新」とは? 調べてみると、歌舞伎十八番=荒事メインの「元祖・市川家の十八番」(七代目選定)、新歌舞伎十八番=舞踊劇・活歴劇も含む「その後継版」(九代目選定、数はもっと多い)ということらしい。

歌舞伎十八番
七代目市川團十郎が天保3年(1832年)に選定したもの。初代・二代目・四代目團十郎が得意とした荒事(豪快で様式美の強い演目)18種で、『暫』『勧進帳』『助六』『鳴神』『矢の根』、そして今回の『鎌髭』などが含まれます「歌舞妓狂言組十八番」という摺物が配られ、これが「十八番」の初出で、市川宗家の権威を示す狙いもあったとされています。

新歌舞伎十八番
こちらは七代目が構想しつつも完成できず、その息子の九代目團十郎が引き継いで完成させたもの。前作の「虎の巻」「蓮生物語」に加え、多くが能に取材した舞踊劇と、近代歴史劇としての活歴劇で構成されています。今回の『春興鏡獅子』もここに入ります。名前に「十八番」とありますが、実際は32〜40演目ほどありこの時代には「十八番」を演目数ではなく得意芸そのものを指す言葉として解釈していたためです。


さて、肝心の感想について。もう鑑賞から1カ月も経過しているので、正直、きちんとレビューできない。私が鑑賞した日はAプロで、鎌髭は「福之助」が主役だったこと。そして、歌舞伎十八番では、ちゃんと舞台の中に俳優の名前が刻まれており、印象に残っていた。演技にも力が入るというものだよね。あとは、團十郎の子供たちの成長に目を見張った一方で、才能がありそうなぼたんちゃんも確実に大人になりつつあり、いつまで歌舞伎の舞台に乗れるのかな、みたいな余計な心配。め組のけんかは、特別華やかで、喧嘩の表現としてのバック転等が観てて飽きないなぁとかそんな印象か。

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あと感じたのは「九團次の美味しい役どころ」か。
一幕目の『鎌髭』。不死身の武者・景清が、髭を剃ると見せかけて首を狙われる……という話の脇の一人が「うるおい有右衛門」、演じたのが市川九團次。「うるおい有ってそういうこと?」みたいな感じで、ちょっとしか出てこないし、化粧も雑なんだけれども、やたら目立つ役回り。め組では神路山花五郎役、そして、ほぼ團十郎親子のための演目、『春興鏡獅子』でも用人関口十太夫役として出演しており、大活躍だった。

ドイツのジャンゴフェス、「Django Reinhardt Festival Augsburg 2026」のライブ動画を見たかったんだが。

ドイツ南部のバイエルン州アウクスブルクで毎年開催されているマヌーシュ・ジャズの祭典「International Django Reinhardt Festival Augsburg」。2026年は6月5日から7日までの3日間、例年どおりParktheater im Kurhaus Göggingenを会場に開催された。(ちなみに、このゲッギンゲン地区にある歴史的劇場「パルクテアター・イム・クアハウス・ゲッギンゲン」は、1886年に建設された鉄とガラスを用いた劇場らしい)。会場の様子はこちらのティザー動画でよくわかります。
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このフェスは以前、「Django Reinhardt Memorial Augsburg」と呼ばれていたそう。詳細な創設経緯は公式サイトにも見当たらないのだが、1990年代から続いているとみられる歴史あるイベントである。現在はアウクスブルク出身のジャズ・ヴァイオリニスト、Sandro Royがプログラムをキュレーションし、ジャンゴ・ラインハルトとフランス・ホット・クラブ五重奏団(Quintette du Hot Club de France)の音楽から、現代的なモダン・ジャズまで、ジプシー・ジャズ/マヌーシュ・ジャズの幅広い世界を紹介している。このブログでも2022年に紹介していた!
asquita.hatenablog.jp

フェスのポスターデザインは毎年一緒なのだが、出演者のラインナップはジプシー・ジャズ/マヌーシュ・ジャズ系が好きならピンとくる人ばかりだ。

6月5日は、Diknu SchneebergerとヴォーカリストEva Scholtenが参加するカルテットからスタート。続いてMozes RosenbergとSandro Royが登場し、最後に出演していたのがフランスで活躍するAdrien Moignardと、ピアニストのJermaine Landsberger、Guido Mayのドラムとお馴染みWilliam Brunardのベースで構成されたカルテットが登場していた。

6月6日には、あのドラド・シュミットDorado Schmitt (ここではヴァイオリンで登場)とフランスのギタリストFavino Lorier、リズムギターにFrancko Mehrstein、ベーシストにGino Roman を擁したグループ"Dorado Schmitt Ensemble feat. Favino Lorier"。

最終日の6月7日は、Biréli Lagrèneとの共演でお馴染みのサックス奏者Franck WolfとギタリストMilan Angelo Novakによるプロジェクト"Franck Wolf / Milan Angelo Novak Project"。メンバーのうちリズムギターのSven Jungbeck、コントラバスのVolker Kampについては、二人ともJoscho Stephan Trioで見かけるので知っているが、このギタリストはよく知らなくてChatGPTで調べてみた。

Milan Angelo Novák(ミラン・アンジェロ・ノヴァーク)プラハを拠点に活動するチェコの若手ギタリストです。ジャズ、ジプシー・ジャズ、クラシックを学びながら、伝統的なロマ音楽も演奏しています。音楽一家の出身で、幼いころから父親にジャンゴ・ラインハルトの曲を教わり、現在はプラハ音楽院で学んでいます。特徴は、いわゆるジャンゴ風のジプシー・ジャズだけに限定されないところです。主な守備範囲には、

ジプシー・ジャズ
ビバップなどのモダン・ジャズ
ラテン・ジャズ
フラメンコ
クラシック音楽
伝統的なロマ音楽

があり、エレキギター、クラシックギター、マヌーシュ・ジャズ用のアコースティックギターを弾き分けています。

若くしてチェコ国外でも活動しており、ベルギーではジプシー・ジャズの名手Fapy Lafertin(ファピー・ラフェルタン)と共演。ポーランド、オーストリア、台湾などでも演奏経験があります。

...なるほど。才能が有り余る若手ギタリストということだな。

ここまで書いて、「では今年のライブ動画をお楽しみください」と繋げたかったんですが、まだ公式では2026年のライブ映像が公開されていなかった....仕方がないので、2024年/2025年に同フェスの動画をご覧ください。

2024年
Florin Niculescu /Mozes Rosenberg Quartet
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Roby Lakatos Quartet
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Ferenc Snetberger
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2025年
Benjamin Schmid / Amati Schmitt & Friends
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Angelo Debarre Trio
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Rocky Gresset / Costel Nitescu
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Johnny Rosenberg Band invite Kuno Schmid
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Dario Napoli Trio & Wawau Adler
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動画の〆は、このフェスで重要な役割を果たすバイオリニスト、Sandro Royが、アウグスブルグ近郊の街、ノイゼスを拠点とする若手楽団 "Orchestra de Django Neusäß"ととも演奏する"Nuages"を聴こう。ソロギターはRocky Gresset 。
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公式さん、お時間ある時に2026年のライブ動画も公開してくれると嬉しいなぁ...。

マヌーシュ・ジャズでお馴染みのベーシストが企画したプロジェクト「Django Celebration」

マヌーシュ・ジャズのファンなら見逃せない企画を見つけた。その名も「Django Celebration(ジャンゴ・セレブレーション)」。(まさかフランス語読みじゃないよね? セレブラシオン?)。Django Reinhardtジャンゴ・ラインハルトの音楽的遺産を、世代の異なるギタリスト同士の「出会い」を通じて継承していこうという、とても粋なプロジェクトだ。


発起人はベーシストのウィリアム・ブリュナールWilliam Brunard。マヌーシュ・ジャズ界の重鎮であるビレリ・ラグレーンBireli Lagrene、ストケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg等のレギュラートリオのメンバーなので、このジャンルをよく聴いている人にはお馴染みのベーシストだ。もともとはクラシックのピアノとチェロを学び、その後ギターに転向してThavolo Schmittチャヴォロ・シュミットらの伴奏を経験し、2009年頃からコントラバスを本格的に演奏するようになったそう。そんなブリュナールが自ら音楽監督を務め、実現させたのがこのプロジェクト「Django Celebration」だ。コンセプトは、ジャンゴの音楽を体現するベテランと、新世代の台頭してきたギタリストを一組にして共演させる——世代を超えた"邂逅"とのこと。

この企画を支えるのが、Bayard Musiqueのレーベル「Label Ouest」と、パリを代表するジャズクラブ「Sunset-Sunside」だ。両者がタッグを組み、ジプシー・ギターの最高峰とも言えるミュージシャンたちを世代を問わず招聘するという、なんとも贅沢なプロジェクトである。Sunset-Sunsideでは月に一度のペースでこのシリーズがライブとして組まれ、その中から最良のテイクを選んでCD/LPとしてリリースするという流れが取られているそう。つまりスタジオ収録ではなく、クラブでのライブ演奏がそのままアルバムになるわけだ。そしてこのシリーズ、ジャンゴ・ラインハルト没後75周年に当たる2028年まで続けていくそう。なんとも楽しみではないか。

第一弾は、2025年9月26日発売の「#01 ストケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg×ロッキー・グリセットRocky Gresset×ウィリアム・ブリュナールWilliam Brunard」。第一弾でこんな豪華なメンバーだったら、今後どうなっちゃうのかと思わせる。アルバムは、ストケロの名曲「For Sephora」をボサノヴァのリズムで新解釈したものから、ジャンゴのスタンダード「Douce Ambiance」や「Webster」、そして映画音楽の名曲「Over The Rainbow」まで。

「Webster」
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「For Sephora」
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「Over the Rainbow」
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第二弾は、2025年11月21日発売の「#02 Thavolo Schmittチャヴォロ・シュミット×Fanou Torracintaファヌ・トラチンタ×William Brunardウィリアム・ブリュナール」。大御所すぎるチャヴォロの説明はいらないだろう。、コルシカ島出身で新世代の代表格と言われるらしいファヌ・トラチンタのことは初めて知ったが、実はこの2人、10年以上前にファヌがまだ若手だった頃にチャヴォロとツアーを共にした経験があり、その"再会"が今回の共演につながっているのだという。
「Love Me Tender」
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第三弾は、2026年8月28日発売予定の「#03 Angerro Debarreアンジェロ・デバル×Adrien Moignardアドリアン・モワニャール×William Brunardウィリアム・ブリュナール」のトリオ。アンジェロのことは説明不要だろう。アドリアンは、ロックやブルースの影響を色濃く持つ独自のスタイルで知られるギタリストで、この二人から生まれるケミストリーも見物だ。

「Autumn Leaves」
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すでに、パリのSunsetで行われたライブの様子も公開されています。
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ベテランと新世代(というよりはレジェンドとベテラン、という感じもするが)がこんな形で共演して、ベーシストだけがその様子を見守っている...という形は、彼らと共演経験があるブリュナールだけがなせる技という感じがする。2028年まで、あとどれくらい面白い組み合わせが見られるのか、今から楽しみ!

Django Celebrationは、CD & LPおよび各配信プラットフォームにて発売中だ。
#01 Stochelo Rosenberg / Rocky Gresset / William Brunard(2025年9月26日)
#02 Tchavolo Schmitt / Fanou Torracinta / William Brunard(2025年11月21日)
#03 Angelo Debarre / Adrien Moignard / William Brunard(2026年8月28日発売予定)

超絶技巧のその先へ...ビレリ・ラグレーンの新作「Elegant People」

久しぶりに ビレリ・ラグレーンのBiréli Lagrèneの演奏が聴きたくなって検索してみると、ちょうど新作「Elegant People」がリリースされたばかりだった。
diskunion.net

え、Disk Unionはもう売り切れているの? どれだけいいアルバムなんだ! というわけで、ちょっと試聴してみると、今回は完全にジャズ・ギタリストとしての魅力全開のアルバムに仕上がっていた。選曲的にも、マヌーシュ・ジャズの香りが封印されていて、ちょっとブルースっぽいねっとりとした演奏も堪能できる。

ビレリといえば、マヌーシュ・ジャズ界隈ではお馴染み、幼い頃から「ジャンゴ・ラインハルトの再来」と呼ばれた神童だ。けれど、その才能ゆえに一つのスタイルに留まることはなかった。マヌーシュ・ジャズを出発点に、ウェス・モンゴメリーやジョージ・ベンソンの流れを汲むモダンジャズ、ジャコ・パストリアスやWeather Reportに影響を受けたフュージョン、ビッグバンド、ソロギターまで、40年以上にわたってあらゆる音楽を吸収し、みるたびに違う姿を見せてきた印象がある。でもライブに行くと、ちゃんと期待に応えてマヌーシュ・ジャズっぽいものも演奏してくれるような、そんなイメージ。

今回のアルバム「Elegant People」は、レーベルの紹介によると「不要なアクロバットから解放され、本質を追求した作品」と評されているようだ。ま、超絶技巧なんて見せてくれなくても、自然と演奏の素晴らしさが滲み出てしまうところがビレリのすごいところなのだが。

タイトル曲「Elegant People」はWeather Reportの曲の新解釈らしい。ビレリのオリジナル曲「Kings Cross」は、ビレリのブルースギターへの深い敬意が込められているとか。そして「New Blues」は、本アルバムにも参加しているピアニスト、ジャン-イブ・ジャンJean-Yves Jungが書いた楽曲らしいのだが、どっちもめちゃくちゃかっこいい。バラードは、ビル・エヴァンスの演奏でお馴染みの 「My Foolish Heart」、ジョニー・マンデルの「A Time for Love 」、そしてビレリがまだ若い時に好きだった、バラードライクな曲、ギルバート・オサリバンの「Clair」。アメリカの作曲家が選ばれているところに彼の奥行きの深さを感じ取ることができるが、私が嬉しかったのは、、あのイヴァン・リンス(Ivan Lins)の「Anjo de Mim」が収録されているところかな。なんでもビレリは数年前にこの曲と出会い、その「力強さと優しさ」に惹かれてレコーディングすることを決めたという。選曲まで最高じゃないか。全ての曲を追求した結果、自分が本当にいいと思う音楽をあらゆるジャンルから選んで、それ以上の作品に仕上げるなんて、誰にでもできることではないでしょ。

Bireli Lagrene Quartet のメンバーは、ジャン-イブ ジャンJean-Yves Jung(ピアノ)、ウィリアム・ブルナールWilliam Brunard(ベース)、ラファエル・パニエRaphaël Pannier(ドラム)を含む4名。クラシックの殿堂として知られるベルリンの名門コンツェルトハウスで収録されたライブ映像、見応えありすぎです。
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[ 嘉義&阿里山&台北2026]ガチョウ料理の沼にハマる台北

今回はほぼ台北にいなかったのだが、そんな中でハマった3つのレストランをメモしておこうと思う。

阿城鵝肉(アーチェンアーロウ)
1990年創業のガチョウ肉専門店で、産地直送かつ生後90日前後の一番肉質のよいガチョウ肉を厳選して提供しているお店。鼎泰豊ばりに大人気で、予約するにも、人数分きちんと揃ってからじゃないと入店できない。真向かいには同じお店のテイクアウト専門店もあるので、キッチン付きのホテルに泊まっている方はテイクアウトも検討してもいいかも。




ガチョウの色々な部位を売っているが、基本的には塩茹での「白切」とスモーク味の「煙燻」の2種類がある。前段、というのが赤み多めで骨少なめ、後段というのが脂身多めで骨も多め。タレは3種類あってセルフサービスで準備するが、タレがなくても十分美味しい。今回特にハマったのが、鵝油拌飯(ウーヨウバンファン)というガチョウ肉の油をかけたご飯だ。小さいサイズを頼んだを後悔してしまうくらい、妙に美味しいのでこちらはぜひどうぞ。ちなみにレジでは、このご飯にかける油も売っている。








ここねぇ、気に入りすぎて、2度も通ってしまった。ここのお店を紹介してくれた友に感謝。


阿宗麺線(アーツォンメェンシェン)
西門エリアにある麺線と呼ばれる煮込み素麺のファーストフード店。1975年に開業し、今は2代目がお店を継いでいるとか。夜に行ったのだが、とにかくものすごい人が並んでいる。大碗85元、小碗70元というシンプルメニューだが、友人の勧めで小碗にした。パクチー大好きなので、お店の人にお願いしてパクチーは大盛りで。




なんだろう、カツオのお出汁がものすごく濃くてトロトロ。あっという間に食べ終わった。ただ、これだけで夕飯というわけにはいかないので、この後別のお店に魯肉飯を食べに行ったけれどもね! ここ、おすすめです。
www.travel.taipei


雙月食品社八徳店
こちらもビブグルマンのお店らしいが、前々から行ってみたかった軽食のお店だ。並んでいるとお店の人がQRコードを持って現れる。メニューを見て注文をしながら順番を待ち、お金を払って席に着くと食事がどんどん運ばれてくる。
どれもこれも美味しすぎた。すぐに食べ始めたのであまり写真がないのだが、「黒松露拌麺(黒トリュフソースそば)」は特に美味しかったなぁ。こうなるともはやパスタみたいな感じ。あとは「愛恨椒芝麵(アイヘンジャオジーマー)」という汁なし担々麺、鮮蚵乾麵(牡蠣まぜ麺)、鷄汁拌飯(鶏だしご飯)、滷肉飯(ルーロー飯)に青菜、ゆで卵、切り昆布も頼んだかな。




あとで、蛤蜊燉雞腿湯(アサリと鶏もも肉のスープ)を頼むんだった...と後悔したので、また絶対行くぞー!