コルシカ島でのLDDLHライブを堪能

意外に大規模なコルシカ島、ギターの祭典 〜Les nuits de la guitare de Patrimonio〜 - 空間Annex
こちらのブログでも前に取り上げたとおり、コルシカ島はどういうわけか、ギターが盛んらしく、その一環としてマヌーシュ・ジャズ・ミュージシャンの来島も多いようなのだ。一番大きそうなのが、ギターの祭典である「パトリモニオ ギターの夕べLes nuits de la guitare de Patrimonio」という、地元ギタリスト以外にフラメンコやクラシック、カントリー、ジャズ等あらゆるジャンルのギタリストを招いて行われる、こちらのフェスティバルだろう。すでに来年2014年7月19日~26日の期間中に、第25回目のフェス開催が確定しているようだ。だれが出演するのか、これは注目したい。
Festival de guitare - Les Nuits de la guitare de Patrimonio - Accueil
一方で、たぶんもう開催されなくなったであろうフェスティバルもある。たとえば、Festival de Jazz de Coti Chiavari(Les amis de Django)。2008年から2010年まで、毎年8月上旬に、コルシカ島のコティ=シアヴァーリ Coti-Chiavari開催されていたようだが、3回目以降の開催形跡は見当たらない。公式URLも消滅していることから、「なくなった」と考えている。
初回の出演者はわからないのだが、二回目にはビレリ・ラグレーンBiréli Lagrèneのおなじみトリオに、アドリアン・モワニャールAdrien Moignartとロッキー・グリセットRocky Gressetの若手デュオやアンジェロ・ドゥバールAngelo DebarreトリオやDavid Reinhardtのグループ(Django Brazilian Dreamという興味深いバンド名なので、これは別途調べよう)が、そして三回目はさらにノエ・ラインハルトNoé Reinhardtにストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg、サムソン・シュミットSamson Schmittにリシャール・マネッティRichard Manettiにレ・ドワ・ドゥ・ロムLes Doigts de l’Homme(LDDLH)まで出演しているのだ。
コルシカ島出身の父親を持つロドルフ・ラファリRodolph Raffaliがなぜか入っていない…というのはさておき、これだけ豪華なメンバーをわざわざ島の外から招聘して実施していただろうイベントが3回目以降続かなかったのはなぜだろう。まさか、有名人を呼びすぎて、出演料が払えず破たんしたのではあるまいね…。
すでにないフェスを憂いても仕方がないので、せめて地元テレビで放映されたらしいLDDLHの映像を拝みたい。2010年のフェスの模様なのだが、我らがLDDLHのテクニックを堪能できること請け合いだ。